高齢出産で後悔しない!障害のリスクとリスクを減らす方法
出産自体のリスクは、高齢ママに限らず若いママにもあります。
若くて健康な人がみな安産というわけでもありませんし、高齢だから難産になるということもありません。出産はその時になってみないと何が起こるかわからないものなのです。
ただ高齢ママが体力面で不利であること、赤ちゃんに障害がでるリスクが若いママより高くなることは事実です。
そこで今回は、
・高齢出産に起こりやすい障害リスクとは?
・赤ちゃんの障害リスクを予防するには?
といった方に、高齢出産に起こりやすい障害リスクとその予防法についてご説明します。
いざ出産してから「もっと気をつけていればよかった」と後悔することのないよう、障害リスクのことを理解して、リスクを下げる工夫をしておきましょう。
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高齢出産では、たくさんの体力を使うため、赤ちゃんのためにもバランスの良い栄養管理をおこないたいものです。
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母子ともに健康な出産&元気な産後ライフを目指すママは、ぜひチェックしておきましょう!
この記事の目次
高齢出産に起こりやすいといわれる先天性障害
高齢出産の場合、卵子の老化が原因で染色体が異常になっている可能性が上がるといわれています。ダウン症や二分脊椎、無脳症などがそれにあたります。
もちろん高齢出産の赤ちゃんすべてに障害がでるわけではありませんが、万一に備えてあらかじめ考慮しておくほうがいいでしょう。
お腹の中の赤ちゃんの状態を知ることができる「出生前診断」を受けるのか、受けないのか。「出生前診断」を受けてもしも悪い結果が出てしまったときはどうするのか。一生介護が必要になる障害をもって産まれてきたら、ちゃんと育てられるか。
辛いことですが、そういうことについては前もって旦那さまや家族と話し合っておく必要があります。そしてどのような結論になったとしても覚悟を決めて、いま考えられる対策は早めにとっておきましょう。
ちなみに「出生前診断」については否定的な医師も多いので、病院側から勧められることはあまりないかもしれません。検査を受けると決めたらかかりつけの医師に相談してください。
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「ダウン症」
高齢出産のリスクで真っ先に思い浮かぶのが「ダウン症」でしょう。このダウン症は正式名称を「ダウン症候群」といい、子どもに起こる先天的な症状でもっとも多いといわれています。
ダウン症を引き起こす原因は染色体の異常で、代表的な症状として心疾患・極端な低筋力・低身長・肥満・知能の低下などがあります。
また、顔の外側が普通に成長するのに対して顔の中心部はあまり成長しません。そのため、吊り上がった小さい目になるなど外見的にも影響を与えてしまいます。
しかしこれらの症状が必ず発症するわけではありません。このダウン症は個人によっての差がかなり大きいので、中には大学を卒業して就職している人もいます。
つまりダウン症は、症状の種類や障害のあらわれ方には個人差が大きく、人それぞれで違うということです。
ダウン症について詳しくは、高齢出産の子どもの障害と影響とは!?ダウン症についての記事にてご紹介しています。
「二分脊椎症」と「無脳症」
ダウン症以外にもいろいろな先天異常がありますが、特に多いのが「二分脊椎症」と「無脳症」です。
二分脊椎症は脊椎、無脳症は脳と、どちらも身体の重要な場所に起こる先天異常で、生まれた時にもしも発症していたら健康に長生きすることは難しいものとなります。
二分脊椎症
背中にある脊椎が二つに分かれて皮膚から飛び出した状態になっている症状です。そして二分脊椎症が発症している赤ちゃんの半数は、水頭症を合併しているともいわれています。
そのため「シャント」と呼ばれる脳手術が必要になることもあり、生後すぐに亡くなるということは多くありませんが、リスクの高い先天異常には違いないといえます。
二分脊椎は歩行障害や排尿障害など、多くの合併症を引き起こします。そして一生介護してもらわなければならない、本人にも家族にもつらい先天異常なのです。ダウン症に比べれば低いとはいえ、発症率はかなり高いといえます。
しかしこの二分脊椎症は、「葉酸」というビタミンを積極的に摂取すれば発症率が大幅に下がると証明されています。高齢出産を検討しているお母さんは、是非とも葉酸を摂るよう心がけて、二分脊椎のリスクだけでもまずは下げましょう。
参考記事
>>高齢出産におすすめしたい葉酸サプリメント選びと注意点
無脳症
英語名を「Anencephaly(アネンスファリ)」といい、奇形症の一種です。大脳がとても小さい、もしくは全く無い状態で、頭蓋骨も欠けて変形してしまう症状です。発症した赤ちゃんの75%が死産、残りの25%も生後1週間以上生きていることが難しいといわれています。
染色体異常で流産する確率が上がる
20~34歳の妊婦が流産する確率は約10~20%、それが35~40歳には約25~35%となり、41~45歳には約50~70%となっています。
つまり高齢出産といわれる35歳から流産する確率が急上昇するのです。統計上でいえば、41歳を超えた妊婦の2人に1人は流産してしまうということになります。
ではなぜ高齢出産では流産が増えるのでしょう。妊婦さんが流産してしまう原因はさまざまですが、多くは「胎児の染色体異常」だといわれています。
ダウン症・二分脊椎症・無脳症のほかにも染色体異常はあって、なかには生きて産まれてくることができないような重篤な染色体異常もあります。
高齢出産の場合は卵子の老化から染色体異常の発生率が増えてしまうため、おのずと流産の確率も増えてしまうのです。
卵子が老化すると染色体異常のリスクが上がる
染色体異常の大きな要因は、加齢によって卵子が老化して質が低下することです。なぜ卵子の老化だけが問題にされるのかというと、卵子は女性がお母さんのお腹の中で胎児として形をなしていく過程で作られて、そのままずっと持ち続けて一緒に年をとっていくからなのです。
男性の精子が毎日新しく作られるのに対して、女性は新しいものを作ることができません。つまり高齢出産になると35年以上前の卵子のままで、老化して質が落ちてしまった卵子で赤ちゃんが産まれてくることになるのです。
そのため卵子は染色体の異常を起こしやすくなり、その卵子から産まれる赤ちゃんの染色体にも異常が起きてしまうということです。
しかし卵子だけの問題とも言い切れません。男性の精子は毎日作られて新鮮ではありますが、精子を作る元の精巣そのものは老化するからです。加齢によって少しずつ小さくなった精巣は機能も低下するため、そこから作り出される精子の質も低下してしまいます。
正常で元気な精子が作れなくなったら妊娠させる力も衰えて、染色体に異常のある精子を作り出してしまうこともあるのです。
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染色体異常のリスクを減らすには?
染色体の異常を減らす方法は、結果をいえば「葉酸を積極的に摂取する」ことです。日本の赤ちゃんがダウン症などの先天異常を持つ確率は、イギリスの6倍、アメリカの8倍だというデータがあります。同じ先進国でありながらこれだけの差があるのはなぜでしょうか。
アメリカやイギリスなどの欧米先進国では「葉酸」を摂る必要性を重く受け止めていて、病院で葉酸を摂るよう勧めたり、穀物に葉酸を混ぜるなどして、国家レベルで対策しているからなのです。
というのも、葉酸を摂取することで二分脊椎症や無脳症といった神経性の先天異常の発生率が1/10以下に減少することがわかっているからです。また過去の臨床実験でも、葉酸の摂取によってダウン症のリスクが70%も軽減されたと発表されています。
逆にいえば、高齢出産で十分な葉酸を摂取しないと染色体の異常を引き起こして先天異常の発生率が上がる、ということです。
葉酸を効率よく摂取するには
海外では、高齢出産に限らず妊娠を望む夫婦が揃ってサプリメントで葉酸を摂取するという習慣が常識となっています。
日本ではまだそこまでの意識は定着していませんが、厚生労働省でも、妊娠を望んでいるお母さんに毎日の食事に加えて1日400ug(0,4mg)の葉酸を摂取するよう勧めています。
ところが妊娠中はつわりがあったり食事の好みが変わったりで、なかなか思うように食べられないこともあります。そこで厚生労働省も「いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取」、つまりサプリメントで必要量の葉酸を摂取するようにと推奨しているのです。
葉酸を摂取することで染色体の異常が減ります。染色体異常が減ることで先天異常の発生率も減り、先天異常の減少は流産の確率も下げてくれることになります。
もちろん、葉酸さえ摂っておけば絶対に先天異常が起きないというわけではありません。しかし赤ちゃんに健康な体で産まれてほしいと思ったら、高齢出産でなくても是非とも摂っておきたい栄養素です。
葉酸サプリメントの選び方は?
サプリメントを推奨する医師たちは口を揃えて「サプリメントだけは高くても高品質のものを選ぶべき」と話しています。
自分のために飲むものでもそう言われるのですから、お腹の赤ちゃんのために飲むサプリメントならなおさら安全性を重視しなければなりません。
葉酸サプリはドラッグストアなどでも格安のものが出回っていますが、よく見てみると中国など海外の葉酸が使用されていることがあります。安全のためにはやはり国産のものを選びましょう。
また、安全で母体にも胎児にも負担のかからない「天然葉酸」であることも確認しましょう。そして厚生労働省が推奨している「1日0.4mgの葉酸」もクリアしていなければ、わざわざサプリメントで摂取する意味がありません。
さらに葉酸だけでなく、妊娠中には不足しがちで積極的に摂りたいビタミンやミネラルも含まれていればもっといいでしょう。
香料や着色料などが入っていてはいけませんので、無添加・無着色かどうかもしっかり見てください。そして、万が一にも胎児に危険性がないよう放射能チェックを行なっているサプリメントを購入しましょう。
つまり、天然葉酸の国産品であること、1日分の摂取量0.4mgをクリアしていること、無添加・無着色であること、ビタミンやミネラルなどの栄養素も含まれていること、放射能チェックをしていること、厚生労働省が義務付けた規格基準をクリアしていること、これらをすべて満たしていれば安心して飲むことができる安全な葉酸サプリメントだといえるわけです。
葉酸サプリメントについては、高齢出産におすすめしたい葉酸サプリメント選びと注意点の記事にて詳しくご紹介していますので参考にしてみましょう。
葉酸サプリを飲み始めるタイミング
高齢出産で赤ちゃんの障害のリスクを減らすためには、卵子だけでなく精子も若返らせるために、夫婦そろって葉酸サプリを飲みましょう。
葉酸は卵子を若返らせるだけでなく、精子を作る精巣も元気にしてくれます。高齢パパの「妊娠させる力」もアップして妊活もスムーズにいくことでしょう。若くなった卵子と元気な精子で健康な赤ちゃんを授かってください。
また、赤ちゃんは授精してから細胞分裂と繰り返して、8週間ほどで人の形になるといわれます。赤ちゃんの細胞分裂が活発に行われるためにも葉酸は摂っておきたいものです。
できることなら、高齢出産を考えたらすぐに葉酸サプリを飲みはじめましょう。葉酸には貧血や腸内環境を改善して新陳代謝をアップする働きなどもありますので、飲み始めるのが早ければ早いほど効果は期待できます。
ですが、もし飲み始めたのが遅くても諦めないでください。妊娠2ヶ月を過ぎたとしても、葉酸サプリの働きは間に合うともいわれています。
妊娠中の体におこるトラブルも予防して改善してくれますので、せめて出産までは飲み続けてください。
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信頼できる産婦人科を早めに見つけておく
出産にリスクはつきものですが、とくに高齢出産の場合はお母さんの体にかかる負担を考えておかなければなりません。妊娠中に体調を崩したり早産や難産になったときのことも考慮して、高齢出産の経験が豊富な設備の整った病院が望ましいでしょう。
ですがそういう病院は早くから予約が入っていることが多いので、ギリギリになって慌てることのないように早めに探しておいてください。
また、最近では個人病院でも経験豊富な医師がたくさんいます。個人病院には個人病院の良さが、大きな病院には大きな病院ならではの良さがあります。お母さんがなんでも相談できるような、信頼のおける婦人科を見つけましょう。
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高齢出産で後悔しないためにお母さんが気をつけることは?
高齢出産で赤ちゃんを産むときに、障害がでてしまって後悔しないためにお母さんができることはなんでしょう。
まず、お母さん自身がしっかり体調管理をすることですね。妊娠は病気ではありませんが、だからといって普通の状態でもありません。赤ちゃんを世に送り出すための大事な体なのです。
食事はできるかぎりしっかり食べて睡眠もきちんととる、ストレスは大敵ですからリラックスできる環境をつくる、動けるときは軽い運動をする、お酒はもちろんNGで、タバコを吸っている人の近くにいかない、疲れたらすぐに安静にして何かあればかかりつけの医師に相談する、などなど当たり前のことばかりです。
しかし意外に「ついうっかり」ということも多いのです。「あの時にあんなことをしなければよかった」と後で悔やむことのないよう、万全の状態で出産に臨みましょう。
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高齢出産NAVI一押し!産前産後の栄養補強はこれ!
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