高齢出産は難産になりやすい?難産の原因や予防法について!
赤ちゃんを産むことは女性にとって大仕事です。できれば安産になりますようにと、誰もが願うことですね。神社にいってお守りを買ってくるパパもいるのではないでしょうか。
しかし、高齢出産の場合は難産になりやすいといわれます。もちろん必ず難産になるわけではなく、思っていたよりも楽だったという先輩ママもいます。
そこで今回は、
・難産とはどういう状態?
・難産になると赤ちゃんにどんな影響がでるの?
・難産にならないような予防はできるの?
といった方に、高齢出産に対する不安や疑問、安産で産むことができるように気をつけておくことなどを、わかりやすく丁寧にご紹介していきます。
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この記事の目次
そもそも難産とはどういう状態をいうの?
難産と安産、どちらにもはっきりとした定義はありません。
ただ、出産がスムーズに進まず赤ちゃんがなかなか生まれてこないために、人の助けなしに分娩ができない状態や分娩が不可能な状態、また、分娩のための陣痛が始まっているのに赤ちゃんや胎盤が出てくるのに長い時間がかかっている状態、この場合は難産といえます。
とはいえ、出産がスムーズであり、分娩にそれほどの時間がかかっていなくても、ママと赤ちゃんが無事でなければ安産と言い切ることもできません。
安産とは、陣痛から分娩が終わるまでが順調に、人工的なサポートをする必要もなく進んで、ママ自身も赤ちゃんもどちらも健康である状態だといえます。
高齢出産が難産になりやすいといわれる理由は?
高齢ママの場合は、「難産道強靭」という、産道やその周辺の血管が固くなっていることが多いのです。
そのため、赤ちゃんがスムーズに出てくることができず、分娩時間が長くなる傾向があります。
また、微弱陣痛になる高齢ママも多く、分娩が長引くことで帝王切開に切り替えざるを得ないことも多々あります。
ですがこれらの要因は、妊娠前や妊娠中の過ごし方によって大きな違いもでてきます。個人差もありますので、あまり神経質にならずに、生活の中で気をつけて過ごしていれば防ぐこともできます。
分娩にどのくらいの時間がかかったら難産というの?
では、一般的にはどのくらいの時間がかかっているのでしょうか。
出産の際、規則的な陣痛が起きはじめてから、赤ちゃんが産まれて胎盤が子宮内から出てくるまでを「分娩所要時間」といいます。
そしてその分娩所要時間は、初産婦で11~15時間、経産婦は6~8時間で、これ以上の時間がかかったときに一般的には「難産」だといわれます。
しかし実際にはさらに時間がかかることもあります。初産婦で30時間、経産婦で15時間、これ以上の時間をかけても赤ちゃんが産まれない場合は、「遷延分娩(せんえんぶんべん)」といわれ確実に難産であるといえます。
遷延分娩になると、明らかな異常事態とみなされて緊急帝王切開になることがほとんどです。
出産には個人差がとても大きく関係しており、陣痛の痛さや分娩時の痛さを他の人と比べることはできません。
ですがただ一つはっきりしているのは、陣痛の痛みや分娩時の痛みは、赤ちゃんが産まれてくるまでの辛抱だということです。
難産のときの症状と処置は?
微弱陣痛の場合は、なかなか陣痛の間隔が縮まらずに子宮口も開かないため、赤ちゃんが出てこられない状態になります。
また、赤ちゃんがうまく産道を通れなかったりなどの場合もあります。その場合は、鉗子分娩や吸引分娩などで赤ちゃんが出てくる手助けをしてもらわなければなりません。
産道が固くなって赤ちゃんがどうしても出てこられなかったり、ママの体力がなくなって分娩に時間がかかりすぎるようなときは、帝王切開に切り替えて一刻も早く赤ちゃんを出してもらいます。
難産によって起きる可能性がある障害とは?
赤ちゃんは、お腹の中では羊水に囲まれて守られています。無菌状態で肺呼吸をする必要もありません。
ですが、一旦出産の準備に入って破水すれば、赤ちゃんを取り巻いている羊水はなくなり無菌状態でもなくなります。
羊水に守られなくなった赤ちゃんは肺呼吸をしなければならないので、少しでも早く外の世界に出る必要があります。
ですから、出産に時間がかかってしまうと、赤ちゃんは酸欠状態になって心拍数が落ちてしまうことにもなりかねないのです。
出産に時間がかかって難産になってしまった場合、どのような障害が起きることが考えられるのでしょう。
ダウン症
高齢出産のときによく心配されるのがこのダウン症です。ダウン症で生まれた赤ちゃんの半数以上が心臓に異常を抱えているといわれています。
根本的な治療法はなく、また2次障害として起こりうる病気を予防・治療する薬物療法も現段階ではほとんどありません。
知能や運動能力にも遅れがみえ、合併症の早期発見や健康管理のために定期的な健診が不可欠です。
参考記事>>高齢出産の子どもの障害と影響とは!?ダウン症について
脳性麻痺
破水から出産までに時間がかかった場合など、赤ちゃんの酸欠状態によって脳性麻痺になることもあります。
脳性麻痺にはいくつかのパターンがありますが、体や手足が自由に動かせなくなるなどそれぞれ症状は異なります。
現状では脳の損傷を修復することはできないため、残念ながら脳性麻痺は完治することはありません。ですが、適切な治療を受ければ運動障害の悪化を防ぐことができます。
胎児仮死
出産が長引いて赤ちゃんが酸欠状態になってしまうと、酸素がうまく送られなくなり血行障害が起こり、重篤な胎児仮死となって赤ちゃんの臓器にも障害が起こります。
そのまま出産すると重篤な新生児仮死となり、微小脳障害や脳性麻痺になる場合もあります。それがもっと深刻な状態であれば、子宮内胎児死亡や新生児死亡というケースもありえます。
低体重児
生まれた時の体重が2,500g未満の赤ちゃんを低体重児といいます。ママが痩せすぎていたり、高齢出産で初産のママに多くみられる傾向があります。
体の機能が充分な働きをできないうちに産まれてきてしまうので、自分の力で生きていけるようになるまで保育器などで管理する必要があります。
関連記事>>低出生体重児の赤ちゃんとは?高齢出産の関係と原因について
呼吸障害
出産に時間がかかり、赤ちゃんの酸欠状態が長引くことで呼吸障害が起きることもあります。
重症になると生まれてすぐから呼吸障害を起こし、酸素をうまく取り入れることができずに、肺に酸素が溜まってしまう肺気腫になることさえあります。
肩甲難産による障害
ママの骨盤が狭かったり、赤ちゃんの方が大きかった場合、出産のときに赤ちゃんの肩が引っかかって出てこられない状態です。
ママが妊娠糖尿病だったり太りすぎた場合、高齢出産の場合にも、この肩甲難産は多くみられます。
少々引っかかってもすぐに出てきてくれればいいのですが、そうでないときは赤ちゃん自身も辛い思いをします。
骨折したり、出てくる途中で神経が傷ついて麻痺が残ったり、最悪のケースでは赤ちゃんの命にかかわることもあります。
てんかん
難産だけが原因とはいえないのですが、原因の一つとして考えられています。てんかん発作を繰り返す脳の病気で、脳のどこかの部分の組織が壊されることで起こります。
どんな場合に難産になるの?
ママの骨盤よりも赤ちゃんの頭の方が大きいと、赤ちゃんは産道を通過して出てくることがかなり難しくなります。
また、ママが微弱陣痛の場合は難産になる可能性が高くなります。微弱陣痛では子宮収縮の力も弱く、ママも赤ちゃんも長い闘いを強いられます。陣痛促進剤や帝王切開で出産させることになるかもしれません。
赤ちゃんが逆子だったり胎位が悪いときも出産はスムーズに進みません。へその緒が赤ちゃんに絡まったりしたら、自然分娩では難しい場合もあります。
通常、赤ちゃんは産道の中を回転しながら通り抜けるのですが、この回転がうまくできずに引っかかってしまうと、お産も大変になってしまいます。
出産時期がきても生まれなかったり、妊娠糖尿病になったりすると、赤ちゃんは4,000gを超える巨大児になる可能性もあります。そうなると、産道をうまく通り抜けられなくなることが考えられます。
双子や三つ子といった場合も、順番に一人ずつ出てきてくれなければ難産になってしまう可能性が高くなります。
関連記事
>>高齢出産で逆子になったら帝王切開!?逆子のリスクと対策
>>高齢出産だと巨大児が生まれてくる可能性が高くなるの??
難産になりやすいのはどんな人?
では、難産になりやすくなってしまうのはどんな場合なのか見ていきましょう。
高齢出産
35歳以上の高齢出産で初産の場合は難産になりやすいといわれています。同時に、高血圧や前置胎盤、常位胎盤早期剥離などになる可能性もあります。
ママの筋肉低下
出産時にはかなりの体力を使い、体力を維持する持久力も必要となります。ですが妊娠中は体を動かしにくいことから、筋力が落ちているママが多いです。
出産でいきむ時に踏ん張りがきくように体力を養っておきましょう。
ママが太りすぎ
ママが太りすぎると、赤ちゃんが巨大児になってしまう原因にもなります。
また、余分な脂肪は産道を狭くしてしまい、赤ちゃんが通り抜けにくくなって難産になってしまうこともあります。「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」を引き起こす原因にもなります。
ママが痩せすぎ
ママが細すぎても問題です。適度に体重がないと、出産時に体力がなくなるだけでなく、赤ちゃんにも栄養が送れずに、赤ちゃんの体力まで低下してしまいます。
ママにも赤ちゃんにも充分な体力がないと、難産を引き起こして帝王切開になってしまうこともあります。
難産を防ぐためにはどうすればいい?
これさえやっておけば大丈夫、というものはありませんが、妊娠中の過ごし方が出産のときに大きく影響しているのは確かです。
生活習慣や食生活を見直して、健康的な生活を送ってください。
体重の管理を徹底しよう
太りすぎや痩せすぎが難産の原因の一つになります。妊娠初期にはつわりで食べられなかったママも、妊娠中期や妊娠後期になると美味しくなってついつい食べ過ぎてしまいがちです。
しかし高齢ママなら、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にならないためにも、食事の内容と量には気をつけましょう。
かといって食べなさすぎても体力がつきません。質の良い食事を適量食べるように心がけましょう。
参考記事
>>高齢出産だけじゃない!妊娠中の糖尿病に要注意!原因と対処法
>>高齢出産の体重管理のコツと目安は?妊娠中の体重増加に要注意
適度な運動は必須です
妊娠期間を健康に過ごすために、適度な運動は必要不可欠です。体重が増えすぎるのを防ぐだけでなく、出産時には体力勝負となるからです。
そして、これは高齢出産のママに限ったことではありませんが、出産に必要なのは体力よりもむしろ持久力です。
陣痛が始まってから短いママでも数時間、長いママなら十数時間も、赤ちゃんと一緒に闘わなくてはならないのです。途中で力が尽きてしまわないよう、何時間でも闘える持久力を身につけておきましょう。
手軽に行えるのは、毎日の散歩やウォーキング、ストレッチなどです。健康状態に問題がない高齢ママなら、週2回程度のマタニティヨガやマタニティスイミングが効果的です。
とくにマタニティスイミングは、水の浮力で子宮を浮かせるため、子宮と背骨に挟まれている静脈の圧迫を取り除いてくれる効果があります。
ただし、運動を始める前には必ず医師に相談してください。
参考記事
>>高齢出産は体力勝負!?体力がなくて不安な高齢ママへ
妊婦健診と自己管理で安産をめざしましょう!
「高齢出産ってやっぱり難産になりやすいんだ」と怖気づいてしまった高齢ママもいるかもしれません。でも、リスクを知っていればリスクを避ける方法もあります。
そのためには、妊婦検診をしっかり定期的に受けることが大事です。超音波検査や血液検査、尿検査などをこまめに受けて、今の状態をちゃんと把握しておきましょう。
もし異常があっても、早期発見と早期管理でリスクを減らしていくことはできます。
また、なかなか赤ちゃんを授かることができずに、不妊治療を頑張ってやっと妊娠した高齢ママもいます。
その場合は自然妊娠の人よりも、妊娠高血圧症候群や前置胎盤や早産などのリスクが高くなります。なおいっそう気をつけて、医師と相談しつつリスクをなくしていきましょう。
とくに双子や三つ子の多胎妊娠では難産の確率が上がります。マメに妊婦検診を受けて、安産になるよう頑張ってください。
難産はママだけが辛いわけではありません。ママが苦しければ赤ちゃんも苦しいのです。少しでも楽に出産ができるよう、安産になるよう、できることはすべてやって出産に臨んでください。
関連記事
>>高齢出産でリスクが高まる病気とは?治療法と対策を知ろう
>>高齢出産の妊活はいつから?始めるタイミングと基礎知識
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