男性にも出産適齢期がある!?高齢の父親が抱える出産リスク
高齢出産と聞くと、どうしても女性の問題であると思っている人は多いのではないでしょうか。
確かに高齢での出産は、女性の体に負担を大きく与えてしまったり、多くのリスクも抱えてしまう場合がありますが、実は高齢出産は男性にも大きく関わってくる問題だったのです。
昔ならば、出産になんらかの問題やアクシデントが起きてしまった場合は、残念ながら女性の問題と思われがちな部分も大きかったですが、日々研究され成長していく医学の中で、男性の問題も大きく浮上してきました。
そこで今回は、
・男性の年齢も妊娠や出産に影響があるの?
・男性が高齢だとどんなリスクがあるの?
といった方に、高齢の父親の場合、妊娠や出産にどんな影響を与えるのか、どんなリスクを抱えているのかを見ていくことにしましょう。
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この記事の目次
男性の高齢出産とは?
以前までは高齢出産と聞くと女性側の問題で、男性の年齢はあまり関係ないという風潮がありましたが、男性にも高齢出産のボーダーラインというものが存在しています。
女性の場合は、35歳以上の女性が初産に挑む場合を高齢出産と定義づけられていますが、男性のこの定義のボーダーラインは「40歳」であるといわれています。
女性と同様、35歳を過ぎると挙児率は下がりはじめ、41歳を過ぎてしまうとこの数値が急激に下がっていくことが発覚しました。
41歳を過ぎてから45歳を迎えるまでの間は、1年ごとに7%ずつ挙児率は低下していき、45歳を過ぎてしまうと、更に急激に数値が低下していってしまいます。
更に女性の年齢に関係なく、男性の年齢が35歳以上の場合の流産率は高くなっていくことがわかっています。
そのため高齢出産は男性にも密接な関係があり、子供の妊娠や出産、成長に大きな影響を及ぼすのです。
男性が高齢になると出産にどんな影響がある?
では、男性が高齢になることでどんな影響があるのか見ていきましょう。
精子の老化
女性の高齢出産の場合、卵巣機能の低下や子宮内環境などが問題視されがちですが、精子も老化するのをご存知でしょうか。
もしかしたら「精子は毎日新しく作られているんだから老化するわけがない」とお考えの方もいるかもしれませんが、それは大変大きな間違いです。
男性不妊の専門家達による、数々の臨床実験からも、精子は老化するという結果が観察されています。
今までは、あまり力のない精子であっても、体外受精で卵子を目の前に置いたり、卵子に直接精子を注入する顕微授精といった解決法があったため、産婦人科ではあまり男性の精子の問題には注目されていなかったのです。
ですが近年では、医学の進歩や女性の社会進出などもあいまって、妊娠や出産における男性側の原因も浮き彫りになってきたことがきっかけで、更に注目されている問題です。
同じ男性の精子を長年に渡って研究してみても、その推移や変化は観察されており、やはり35歳を越えてからの男性の精子は、妊娠の結果が出にくくなってくることがわかっています。
また男性の場合生まれつきや、生後何らかの病気などのアクシデントにより、精子を作るための機能が低下してしまっていたり、「無精子症」や「乏精子症」の男性もいるため、この場合は若い間であっても自然妊娠は難しいです。
ですが、この判断は自分でできないため、妊娠を望む場合は、女性のブライダルチェックと同様になるべく早い段階で医療施設での「精液検査」をしてみましょう。
その時は、できるだけ男性不妊に詳しい専門医がいたり、連帯がある施設で検査を受けると安心です。
妊娠のリミット
男性の場合は直接的に明確なリミットは存在していません。
女性のように閉経などがあるわけではないので、一定の年齢を超えたからといって、女性を妊娠させる能力が無くなるといったことはありませんが、徐々に衰えていくことは確実です。
若い男性と高齢出産の男性の流産率を比べると、約1.3%程高齢の場合の方が、高い流産率が見られ、この数値は年齢が増すごとに増えていきます。
そのため子供を希望する場合は、男性の年齢もしっかりと意識していく必要があります。
35歳を過ぎれば男性も高齢出産、40歳を過ぎるとその確率は下がってくるというのをしっかりと意識してください。男性の高齢に伴い女性への負担も上がっていきます。
男性が高齢の場合のカップルが妊娠までに要した平均日数
30代~40代前半…10ヶ月
40代後半~19ヶ月
50代~32ヶ月
上記のように、わかりやすく妊娠できるまでにかかる時間は、年齢と共に増していることがわかります。
ちなみに20代男性の場合だと、平均して半年と比較的早い段階で妊娠が望める傾向にあります。
そしてこの結果は、あくまで男性が高齢の場合であって、パートナーとなる女性の年齢が高くなっていくほど、更にこの期間は長くなり、妊娠の確率は下がっていってしまいます。
ですから高齢での妊娠や出産を考えている場合は、できるだけ早い段階でパートナーと今後の出産計画についての相談が必要になります。
男性にも高齢出産が関わっていたり、精子衰えてしまうがということにショックを覚えてしまう男性も少なくありませんが、男性が高齢であったり精子が弱ってしまっているからといって、妊娠ができないわけではなく、専門の治療を受けたり、生活環境を整えることで妊娠の確率をあげることができることも忘れないで下さい。
男性の抱える高齢出産リスクは?
近年の医学の発展と、高齢出産の増加により、男性が高齢の場合の出産リスクについても最近になって研究が進みあきらかになってきました。
必ずしもというわけではありませんが、父親が高齢なことによっておこりうるリスクは想像以上に多く、重要なものも多いです。
妊娠や出産を望む前にしっかりと高齢の父親の場合のリスクについても理解しておりましょう。
自閉症や発達障害の子供が産まれるリスクが高まる
アメリカにあるマウントサイナイ医科大学の研究結果を見ると、40歳以上の父親と30代以下の若い父親から産まれた子供を比較したとき、高齢の父親から産まれた子供は自閉症になる確率が約6倍以上という結果がでています。
自閉症や発達障害は子供が一定以上成長してからでないとわかりにくいですが、その確率は年齢と共に上昇しています。
子供がうつ病を発症してしまうリスクが高まる
鬱にもさまざまな種類が存在していますが、躁鬱と診断された患者さんを13,000人以上調査、研究した結果、妊娠や出産の段階で父親が55歳以上だった子供と、父親が20代だった子供を比較してみると、高齢の父親の場合のリスクは約37%ほど高いということがスウェーデンのカロリンスカ研究所によって調べられています。
この数値を高いと思うか低いと思うかは人それぞれかもしれませんが、確実に父親が高齢である事がうつ病のリスクを高めているといえます。
小児がんの発症リスク
父親が高齢で妊娠や出産を迎えた子供は、小児ガンの発症リスクが高くなるといわれています。
また、子供の間は問題がなかったとしても、子供が成長してから、女性の場合は乳がんや子宮頸がんなどの発症リスクが高くなるといわれています。
流産のリスクが高まる
女性の年齢が例え若かったとしても、男性の年齢が高くなれば高くなるほどそのリスクは上昇していきます。
本来流産が、年齢関係なく平均して100人中10人前後だとすると、年齢とともにその発生率は上昇していき、50歳を超えると流産リスクは約2倍になるといわれています。
そのため、例えば女性が20代前半や10代の若い相手だったとしても、男性側が高齢であるのならば、それは高齢出産であるといえます。
男の子が生まれにくくなる?
男性が高齢になってからの出産の場合、女の子が生まれてくる確率が高くなるといわれています。
男性にとって娘が生まれてくるのは嬉しいことでしょうし、気にならないという方も多いかもしれませんが、どうしても男の子供が欲しいという方は覚えておきたい情報のひとつです。
男性の精子には、子供が女の子になる染色体と男の子になる染色体の両方を本来持ち合わせているのですが、高齢になるにつれて、男の子になる染色体を持つ精子の数が減少しているといった研究結果がでています。
そのため本来の生まれてくる子どもの男女比の確率は1:1なのですが、高齢出産と共にそのバランスが変化しています。
今は確実ではありませんが、子供を産み分けるための生活の仕方や食生活などの情報もたくさんありますので、もしも子供の性別に希望がある場合は意識してみましょう。
高齢出産に望む男性が気をつけたいこと
男性の年齢は、出産に大きな影響を与えてしまうということがわかりましたが、精子の衰えをなどに影響を与えるのは高齢に限ったことではありません。
今の自分の生活をしっかりと見直してみてください。普段から不規則な生活、不規則な食生活、睡眠不足、ヘビースモーカーなどの不健康な生活を送っていると、健康の悪化だけではなく精子にも悪い影響を与えてしまいます。
また、定期的に精子を外に出さないことも精子の劣化の原因のひとつになってしまうともいわれています。
これは体内に長く精子が留まっていることにより、精子細胞が奇形化してしまうためといわれているので、子供を望む男性の場合、定期的に精子を外に出してあげることも意識しましょう。
また、年齢があがるにつれて、体の疲労がとりづらくなって疲労が蓄積されてしまうことも問題のひとつです。
少しでも自分が快適で健康でいれる状態を作ってあげましょう。中々改善されない、どうしたら良いかわからない場合は次のことを試してみてください。
参考記事>>高齢出産、男性の理解と協力の重要性!男性側の問題を知ろう
天然素材の肌着を身につける
男性はどうしても汗をかきやすいです。
この汗には体の中の老廃物を外にだす効果があるのですが、通気性の悪い素材を身につけていてはそれを阻害してしまい、結果、からだのなかに疲労をためやすくなってしまいます。
着心地が良くて快適に過ごせる天然素材のインナーを身につけてみてください。
腹部の冷え対策を
運動不足や太りすぎて、ビールっ腹になってはいないでしょうか。体の代謝の衰えや内臓機能の低下は健康にも大きな支障をきたしてしまいますし、結果精子にも悪い影響をあたえてしまいます。
腹部をあたためることによって代謝が上がったり、健康状態を改善することに繋がります。
喫煙・飲酒を控える
これは誰にでもわかることかもしれませんが、喫煙や飲酒は妊娠を望むのであれば男性も女性も関係なく避けたいことのひとつです。
我慢しすぎてストレスになり体を壊してしまっては逆効果ではありますが、量を減らすなどの努力をしてみる必要はあります。
特にタバコは男性の健康や精子だけではなく、お母さんや妊娠中のお腹の中の赤ちゃんにも、大変悪い影響をあたえてしまうので危険です。
バランスの良い食生活を
きちんとした食事をとっていないと、健康な体どころか健康な精子を作ることもできません。まずはしっかり3食バランスの良い食事を摂ることをこころがけましょう。
より良い睡眠を意識する
睡眠というのは人の体にとって大変重要な要素のひとつです。人は寝ている間に体の中の疲れをとってくれたり、活動するためのより良い状態へと調整してくれます。
この睡眠をしっかりととることが、健康的で妊娠しやすい精子を作ることにも大きく関係します。
どれも普段油断しがちですが、とても大切で難しくはない内容となっていますので、意識して生活してみてください。これらは妊娠や出産関係なく、生きていくうえでも大切な、健康に大事なことだというのを認識しなおしましょう。
時期と環境を見極めて安心安全な高齢出産を意識しましょう
男性にも、高齢出産は大いに関係がある問題です。男性の抱える高齢出産の問題や、リスクは自分だけではなく、最終的にはお母さんや赤ちゃんにも大きな影響を与えたり、危険を伴う可能性もあるのです。
無事に妊娠ができたとしても、出産を頑張り、身体的な負担を負うのも女性です。そのため少しでも安全に出産に挑み、健康な子供が生まれてくれるためにも、男性もできる範囲でお母さんに協力したり、自分の生活を見直す必要があるのではないでしょうか。
そして自分の年齢や体調、環境などを踏まえた上で、計画的に妊娠や出産に挑むことが必要です。
ですが、高齢だからといって出産が望めないわけではないですし、高齢出産が当たり前になっている昨今では珍しいことではありません。
ですから、正しい知識をもった上でパートナーや家族としっかり話し合い、自分達なりの少しでも安全で安心できる高齢出産に挑みましょう。
そうすることで自分にとってもお母さんにとっても、そして産まれてくれる赤ちゃんのためにも最適な環境作りに近づくはずですよ。
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