高齢出産の子どもの障害と影響とは!?ダウン症について

高齢出産の子どもの障害と影響とは!?ダウン症について

高齢出産にはさまざまなリスクが伴うとされています。

不妊や早期流産などそのリスクは多くありますが、中でも心配なのが赤ちゃんの障害ではないでしょうか。

妊娠した胎児の染色体に異常があると、細胞分裂ができなくなり、お腹の赤ちゃんの成長は止まるか、機能の一部が成長しないままで育つことがあります。

このような妊娠の場合、赤ちゃんは先天的に障害を持って生まれてくることになります。

高齢出産では妊娠した赤ちゃんが、35歳以上で0.3%、40歳以上は1.0%の確率で染色体異常児として生まれてくる可能性があるとされており、年齢が上がるにつれて確率は高まります。

そこで今回は、

・ダウン症とはどんな病気?
・障害を持った子どもはどんな社会生活を送るの?

といった方に、高齢出産の赤ちゃんに引き起こる確率の高いダウン症と、もし生まれてきた子供に障害があったとき、どんな影響があり、どのようなケアが必要になるのかをまとめました。

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高齢出産で多い胎児の障害はダウン症

聴覚障害、視覚障害、脳性麻痺、心疾患、奇形、知的障害、発達障害、染色体異常など、障害といってもいろいろなケースがあります。

高齢出産の場合によく耳にする障害の多くはダウン症ですが、ダウン症は正式には「ダウン症候群」といい、染色体の異常によってさまざまな症状を引き起こす疾患です。

産まれてから、知能面、身体面、精神面とそれぞれに症状が見受けられます。

知能面への影響

ダウン症の症状の一つとして、軽度の知的障害が挙げられます。ダウン症の約80%の子供は知能指数(IQ)が平均で50前後といわれています。

この数値はだいたい7〜9歳にあたり、この年齢の知能指数で停滞するとされています。

障害のない子供と比べると、数年ほど精神の発達が遅れ、内容が漠然とした話は理解することが難しく、独り言が多いのも特徴です。

暗記は苦手ですが、その反面、一度覚えたことを長期で記憶することは得意とします。ですので、昔あったことは良く覚えておいて、その記憶への執着が強くあります。

身体面への影響

ダウン症の子供は顔に特徴があることが多いです。

顔面の中心骨の発達に時間がかかるため、顔周辺の骨格が先に成長することで皮膚が引っ張られるため、鼻が平べったく、目がつり上がったようになり、丸顔で凹凸の目立たない顔立ちである方が多いです。

耳が小さく低い位置にあり、上部が折れていることもあります。全体的に筋肉量が少ないため、体重がなかなか増えず、口が開いたままだったり、舌が出たままになってしまうこともあります。

口内の筋肉量も少ないので、言葉が聞き取りづらく、発語が不明瞭なことがあります。

新生児のときでもあまり泣かなかったり、姿勢が悪いため比較的背が小さいなど、筋肉量が少ないことでの影響が大きいです。

体重が増えないと立ち上がりや歩き出しが遅れるので、後の運動能力の発達にも影響します。また、階段の上り下りに苦労したり、運動能力が低いことで、肥満になりやすい傾向にあります。

他にも先天性の心疾患・消化器疾患、難聴や眼振・斜視などの目にも疾患が出やすいなど、合併症が現れやすいのも特徴です。

精神面への影響

こだわりの強い子供であることが多いです。決まった洋服ばかり着たり、同じ順路しか通らなかったりと、自分が気に入ったものにこだわりを見せます。

このようなこだわりの強さなどから、ダウン症の子供は頑固でワガママなイメージを持たれがちですが、それはダウン症特有のコミュニケーション能力にも関係しています。

言われた言葉への理解が追いつかないことや、自分の思うような表現が言葉で出てこないなど、知能面からの影響もありますし、こだわりが強い分好みがはっきりとしているので、相手にとってはキツく感じることもあります。

感受性が強すぎることで対話がうまくいかないことが多いのです。しかし、ダウン症の子供は、人懐こい性格である場合が多いです。

気分が変わりやすいこともありますが、大人になっても陽気で社会性のある人が多い傾向にあります。

知能的なことや身体的なことに疾患があっても、それが原因で元の性格に影響することはありません。

障害があるかどうかはいつ頃わかるの?

ダウン症などの染色体異常は、妊娠中に医療機関にて検査を受けることで、疾患があるかどうかはわかるようになりました。

血液検査で疑いが出た場合には、その後より詳しく調べることもできます。とはいっても、この検査で胎児のすべての異常を発見できるわけではありません。

あくまでも出生前の検査なので、生まれてみたら異常がなかった、というケースもあります。

生まれてきた赤ちゃんが、実際にダウン症かどうか分かるのは、産後~1ヶ月ほどの間です。

ダウン症は顔に特徴が出ます。そして、筋肉量が少ないので、動作や運動機能などからも早めに気がつきます。

産後、お母さんが入院中の間にお医者様や看護師さんが気がつくことが多いです。正式には、血液検査をして染色体を確認し、早ければ検査翌日、遅くても母子の1ヶ月検診までにはわかります。

しかし、割合は少ないですが、ダウン症の種類によっては外見に特徴が出ないこともあります。

その場合は知能面での症状をきっかけにして、ダウン症であると発覚するケースもまれですが存在します。

障害の種類や原因によっても、障害児である確率は異なります。気になるようであれば、妊娠中に検査を受けることはできます。

参考記事
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知能指数が低いと社会生活は送れない?

知能指数(IQ)が低い赤ちゃんは、大きくなったときに社会生活が送れるのかどうか心配になります。

通常、疾患のない成人の知能指数の平均は、100として考えらます。知能指数70〜85だと境界域とされ、50〜69で軽度の知的障害、35〜49で中度の知的障害、10〜34だと重度の知的障害とされます。

ダウン症の知能指数は50前後であることが多く、個人差はありますが、軽度の知的障害となります。

この数値の中で、境界域数値の方は障害者として認められませんし、軽度の方の場合でも大抵の人には自覚がなく、周囲の人もそうとは気がつかないことが多いです。

中には自分がダウン症だったことを大人になって知る方もいるくらいです。

幼稚園や学校はどんなところを選ぶべき?

では、ダウン症の子どもはどんな学校を選べばいいのか見ていきましょう。

幼児期の学校選び

ダウン症の子供は成長がゆっくりなので、幼児期〜就学期まではケアが必要な場合もありますが、療育施設や障害児専門の保育園だけでなく、障害の程度によってはふつうの保育園や幼稚園に通園することもできます。

ダウン症は症状の重軽の差に開きがあるので、子供の症状と成長に合わせて学校を選ぶようにします。

症状が比較的軽い場合には専門施設でなくても良いかもしれませんし、専門施設の方が子供ものびのびと通えることもあります。

コミュニケーションがうまく取れないので、つい手が出てしまう子供もいますが、幼い頃は特に同世代の子供から受ける刺激や感情が、今後の経験として重要です。

障害児に理解のある施設を探して、お母さんだけでなく大人がサポートしてあげられる環境を作ってあげましょう。

就学期の学校選び

小学校は、特別支援学校か小学校の知的学級や言語学級に進学する子供が多いですが、身体障害を中心にした学級と、知的障害を中心にした学級に分かれている場合もあります。

学級が分かれていることで、症状ごとに細やかなケアが受けられるのが特長です。

そして、症状が軽い場合には、普通学校の通常学級と、特別支援学級のどちらに通うか選択することもできます。

合併症などがなく、幼児期の療育状況は良好なのであれば、通常学級でも馴染めます。

中学校までは、症状や家庭での判断などに合わせて、普通学校の通常学級と特別支援学級の選択をしながら進学しますが、高校では特別支援学校へ通うことが多くなります。

高校や専門学校も、支援制度の整ったところが多くなってきたので、よく学校を選ぶことで、通常学級よりも、本人のペースや能力に合わせたよりよい学習が受けられる可能性もあります。

最近では、本人の意思や希望も重視されるようになってきたので、通常学級へ進学する人も少なくありません。

いずれの場合も、障害や症状を正しく理解して、子供の個性に合わせた環境を用意してあげることが重要です。

ダウン症は長く生きられないというのは本当?

ダウン症は染色体異常の疾患なので、30代を過ぎる頃から老化が進む傾向にあります。

症状としては、若年性アルツハイマーや、社会生活や日常生活に支障をきたす急激退行などがあらわれやすくなります。

しかし、近年では合併症の治療ができるようになり、寿命が短いといわれていたダウン症は、周囲の環境次第で平均寿命を伸ばすことができるようになってきました。

特に、幼児期の療育に力を入れることで発育を促し、潜在的な能力を引き出すことができれば、健常者と変わりなく社会生活を送ることも可能となります。

ダウン症の方でも、4年生の大学を卒業した人や仕事をしている人は大勢います。複雑な仕事はできなくても、本人の特性と内容を選べばできる仕事はたくさんあります。

中には秀でた才能を持つダウン症の方もいるので、芸術分野で活躍している人も数多くいます。家族が考える以上に、会社では適応しているということも多いのです。

症状が重度の場合には、施設に入る方が本人にとって環境が整っていることもありますが、ダウン症だからといって、一人では何もできないということでも、できることがないわけでもありません。一人の社会人として生活することは可能なのです。

知的障害のある子供はしつけられないの?

インターネット上で生まれた言葉に「池沼」という言い方があります。

池沼とは、知的障害を略した「知障(ちしょう)」をキーボード変換したときに、この組み合わせの漢字が変換候補として出てくることから、知的障害者を指すネットスラングとして使われています。

当初は、知的障害者を差別する言葉として使用されていましたが、最近では知的障害の「総称」としてではなく、両親にしつけられなかったために、公共の場所などで他人に迷惑をかけてしまう障害者を指す言葉として、区別して使用されています。

いずれにしても差別的な言い方であることには変わりありませんが、障害を持つ親の中には、子供に障害があることを理由に甘やかして育ててしまい、ワガママで道徳のない成長の仕方をしてしまうケースがあり、このような言葉が存在しているのも事実です。

障害児はその特徴のため、親や周囲の人の言うことや一般的な常識など、理解できないことが多いかもしれませんが、だからといって、親はやって良いことと悪いことを子供に言い聞かせなくても「問題ない」ということではありません。

「障害があるから」、「わからないだろうから」、「かわいそうだから」と子供に善悪を教えず、子供の本能のまま・ありのままに育てることが、その子のためになるかどうかは、親のモラルや考え方次第です。

知的障害の子供が、障害児であることを理由にしつけを行わないのは、親の怠慢であり育児放棄していると言われても仕方のないことです。

昔から障害に対しての差別的な言い方や用語は数多く存在しました。現在ではその多くが人権侵害にあたり、ふさわしくない言い方として撤廃されています。

現代はすでに、それらの差別的な言い方や言葉の意味を知らない世代に移行しています。しかし一方で、池沼のような新しい差別用語が生まれてもいるのです。

近年の差別的な用語は、その言葉が造られる何かしらの背景があります。池沼でいえば、モンターペアレンツのそれと同等であろう、子供に対する親の「過保護」と、子供中心的な考え方にその原因があるのではないでしょうか。

「自分の子供は障害があるから仕方ない」と肯定することは愛情なのか、子供にとって良いことなのか、障害児の子育てに対する現代の問題が浮き彫りになってきています。

障害も一つの個性、でもワガママまで許していませんか?

障害児のリスクを知ってしまうと、高齢の妊娠・出産へ対して不安が募るかもしれませんが、生まれてきた赤ちゃんに障害があったとしても、幼児期の療育によって、健常者と変わらず社会生活を送ることは可能です。

染色体の異常は治療できません。しかし、合併症を防いだり適切な治療を行うことはできます。疾患の程度によっては、幼稚園〜高校まで通常学級で過ごすことも可能です。

本人の意思と希望次第では、大学に行くこともできます。子供の症状を理解・認識して、成長をケアしてあげることで、将来的に仕事に就くこともできるようになります。

ところが、障害をかわいそうなものだと決めつけ甘やかしたり、個性とワガママの判別ができないお母さんやお父さんが、幼少期に教育やしつけをしないことで「障害があるから何もできない子供」になってしまいます。

障害の有無に関わらず、道徳は必要なものです。将来社会で必要となる「生きる知恵」を身につけさせてあげるのは、親であるお母さんとお父さんの責任です。

障害児をケアしていくということは、並大抵の苦労ではないかもしれません。ですが、子供が大人になったとき「育ててくれてありがとう」と言ってもらえるように、胸を張って誇れるような子育てを目指してみませんか。

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