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経産婦の高齢出産とは!?初産婦と経産婦のお産の違いについて

よく耳にする高齢出産ですが、何歳からを高齢と呼ぶのでしょうか。また、初産婦と経産婦では何が違うのでしょうか。

日本産婦人科学会の定義によると、「35歳以上の初産婦」のことを指して「高齢出産」として定義しています。

しかし一方で、世界産婦人科連合(FIGO)では、高齢出産の定義として、初産婦は35歳以上、経産婦は40歳以上と定義しています。これは、出産の進行の速さなどを考慮したもので、経産婦の場合には5歳引き上げられているのです。

近年の日本では、35歳以上の女性の出産が増加するのに比例して、高齢出産に多いといわれるリスクに悩まされる女性も、増加している現実もあります。

そこで今回は、

・経産婦とは?
・経産婦の高齢出産とは?
・経産婦の方がお産が軽くなるの?

といった方に、高齢出産と経産婦の関係や、経産婦と初産婦のお産の違いについてご紹介します。

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経産婦(けいさんぷ)ってどういう人のこと?

1回以上妊娠を経験した女性の中で、妊娠22週以上で赤ちゃんの出産経験のある方を経産婦(けいさんぷ)と呼んでいます。つまり、経産婦とは、出産を経験したことのある妊婦のことを指しているのです。

しかし、経産婦の方の場合には、高齢出産の定義も変わってきます。もともと、年齢に応じて妊娠期間中や出産におけるリスクの高さにより、妊婦さんにおける高齢者を分けて高齢出産と分けて定義していますが、経産婦の場合には、同じ年齢であっても初産婦よりもリスクが低いことより、経産婦の場合でいう高齢出産の定義は、40歳以上となっています。

経産婦か初産婦かによって、妊娠の経過や分娩の進み具合にも違いが出てきます。そのために、産婦人科の中には、経産婦か初産婦かの区別をしているところが多くなっています。

帝王切開を経験した人でも経産婦?

経産婦の定義は、出産を経験したことのある妊婦さんですので、自然分娩による出産であろうが帝王切開により経膣分娩でない方であろうが、同じように経産婦であるといえます。

妊娠22週以上の出産経験者は、どなたでも経産婦であるといえるのです。とくに、経産婦はお産が軽く済むとか、経産婦は、子宮口や産道が開きやすく、お産の進行が速いと耳にすると、帝王切開では、赤ちゃんを開腹手術によって娩出しているだけに、経産婦ではないのではないかと、不安に思う方も中にはいます。

しかし、帝王切開による出産になった方であっても、約10か月の間、同じように妊娠期間を過ごし、晴れて出産された訳ですので、経産婦であることには違いありません。

しかし、前回の出産が帝王切開による出産だった方は、2回目以降の出産も帝王切開になることが多くなっています。これは、子宮の破裂などのリスクの軽減や、過去の妊娠におけるリスクの回避を目的としています。

お母さんとおなかの赤ちゃんの安全を、第一に考慮しての手術になります。また、前回の出産が自然分娩であった経産婦の方であっても、2回目以降は状況に応じて、帝王切開による出産になることもありますので、かかりつけの医師とよく相談しましょう。

中絶や死産の経験者は経産婦?初産婦?

待望の赤ちゃんを授かっても、赤ちゃん自身の先天性のトラブルなどで、出産にまで至らないことも残念ながらあります。また、望まない妊娠などにより、妊娠中絶を選択しなければならない場合もあります。

妊娠12週以降におなかの赤ちゃんを死産した場合には、その日から7日以内に届出人の所在地もしくは、死産のあった場所のいずれかの役所に、死産届を提出しなければならないことになっています。

もちろん、これには流産や中絶も含まれています。中絶や死産であった場合でも、妊娠を経験している人は経産婦になるのでしょうか。

死産は、妊娠12週以降に亡くなった胎児を娩出することですが、死産であっても、おなかにいた期間が妊娠22週以上になっている場合には、法律上では経産婦として扱われています。

ちなみに、死産の場合であっても妊娠週数が12週1日(85日)以上になる場合には、出産育児一時金の対象になります。

また、中絶については、妊娠初期から中期にかけて何らかの理由により、人工的に胎児を体外に取り出すことをいいますが、法律上では、中絶できる期間を妊娠22週未満(21週6日迄)と定められており、妊娠期間が22週を超える場合には、いかなる理由があろうとも中絶することは禁じられています。

法律上では中絶が可能な期間は妊娠22週であっても、赤ちゃんは日々成長していますので、お母さんの身体のことを考えると、妊娠14週以上の赤ちゃんを中絶することは、リスクを伴うことも多くなってきます。

そのために、医薬品を使用して人工的に陣痛を起こし、一般的な出産と同じように、経膣分娩をして胎児を娩出することが多くなっています。

よって、いくら中絶であったとしても、一般的な出産と同じ扱いの経産婦として扱われることが多くなっています

そのために、過去に妊娠21週6日迄の妊娠経験者であっても、妊娠22週以上の経験のない方は、初産婦として扱われますし、妊娠22週以降の妊娠経験者は、経産婦となるのです。

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35歳以上の経産婦はどうなるの?

一般的に高齢出産というと、35歳以上の初産婦といわれますが、35歳以上の経産婦が2人目以上の赤ちゃんを出産した場合には、高齢出産とは呼ばれないのでしょうか。

もちろんのことですが、経産婦が2人目以降の赤ちゃんを出産しても高齢出産といわれることがあります。

経産婦の場合には、過去の出産経験により、子宮口も開きやすくなっていますし、35歳以上の初産の方に比べてみても、出産にかかる時間も比較的に短く、分娩時のその他のリスクも比較的に少なくて済むことが多くなっています。

つまり、赤ちゃんやお母さんへのリスクや負担も比較的に少ないことから、年齢の幅が変化しているだけなのです。

経産婦の場合の高齢出産の定義としては、初産婦の場合とは5歳異なり、40歳以上の経産婦を高齢出産とするとされています。

しかし、いくら高齢出産といわれないとしても、初産婦であれ経産婦であれ、妊娠期間中や出産におけるリスクの多さは、年齢に応じたものといえます。

35歳以上の妊娠や出産には、一般的に見ても若年の方の妊娠に比べてリスクは高まりますし、年齢に応じた卵子の老化も否めません。高齢出産におけるリスクの高さは、初産婦であっても経産婦であっても、年相応で変わらないといえます。

経産婦ならば前回のお産から何年経ってもお産は軽くなる?

経産婦とは、過去に出産を経験したことのある妊婦のことをいいます。よく、「2人目のお産は軽くて楽だった」とか「2人目はあっという間に産まれた」などと言われますが、経産婦のお産は、初産婦のものと何がどのように違うのでしょうか。

経産婦の方は、初産婦の方に比べてすでに出産を経験しているだけに、一般的に子宮口や産道に柔軟性があり開きやすいために、出産にかかる時間が少なくて済んだ方が多くなっています。

しかも、1人目のお産より2人目、2人目よりも3人目の方が、お産のスピードが速まり、全体にかかる時間も短くなる傾向にあります。また、経産婦の方は、つわりやそのほかのさまざまな症状や、体の変化の様子も経験済みですので、状況に応じて臨機応変に対応できることも多くなっています。

そのために、気持ちにもゆとりができ、お産の感じ方も楽になったように感じるのかもしれません。

経産婦のメリットやデメリット

出産経験のある経産婦の方は、妊娠や出産の経験があるために、初産婦の方に比べて、一般的にゆとりのある妊娠期間を過ごすことができるケースが多くなっています。

経産婦には、いくつかのメリットや逆にデメリットがあります。ここでは、経産婦の数々のメリットやデメリットの中から、主なものをいくつかご紹介しましょう。

妊娠への気付きが速くなる

初めての妊娠の場合には、生理が遅れていてもあまり気にならない位の方が多い中、経産婦の場合には、妊娠に敏感で気付きが速くなる方が多い分、さまざまな妊娠期間や出産に向けた心構えや準備の初動が早くなります。

そのために、妊娠初期に赤ちゃんに必要な栄養素などを、積極的に摂ることも可能になりますし、おなかのためになることを早めに行うこともできるようになります。また、妊娠や出産に対する心構えも早く整えることができることも、経産婦ならではのメリットです。

お産が速く進みやすい

経産婦は、子宮口や産道に柔軟性があり、陣痛から出産に至るまでにかかる時間が、初産の方に比べて約3/4以下位に短くなる傾向にあります。

もちろん個人差は多分にありますが、初めてのお産の時の、半分以下の時間で出産全体にかかる時間が済んでしまうことも良くあります。

1人目の妊娠や出産の反省が活かせる

1人目の妊娠の時には、何もかもが初めてのことばかりで、どうしたらよいか分からずにいた初産婦であっても、経産婦になると、1人目の反省を生かした妊娠生活や、出産に対する心構えができるようになります。

そのために、気持ちのゆとりができるばかりか、不安な気持ちも少なく出産に臨むことができるようになります。

上の子の子育てで、気が紛れやすい

経産婦の場合には、上の子の子育てを行いながら、同時におなかの赤ちゃんに気を遣わなければなりません。

これをメリットと取るかデメリットと捉えるかは人それぞれですが、上の子が赤ちゃんを愛おしく思う様子を一緒に楽しんだりすることもできます。

常に体を動かしているので体力的にも出産が楽になる

初産婦の場合には、おなかの赤ちゃんや自分自身の体調の変化についていけずに、どうしても必要以上に安静にしてしまうこともありますが、経産婦の場合には、1人目のお子さんの育児にも追われていますので、ゆっくり休んでばかりはいられません。

そのために、常に動いていることも多く、出産に必要な体力の維持にも効果があります。しかし、逆に無理をしすぎてしまうこともあり、おなかに負担をかけてしまうこともあり得ますので、体調をみながら時にはゆっくりと休むことも必要です。

経産婦にはたくさんのメリットがある中で、デメリットもあります。主なものをご紹介します。

後陣痛を強く感じる方が多い

出産後の子宮の収縮に伴う後陣痛は、人によって痛みの感じ方もさまざまで、強い痛みを感じる方から、軽い生理痛程度の痛みで済む方もいます。

感じ方の差はあるものの、経産婦の方の多くは、子宮の収縮が強まるとともに、強い痛みを感じることがあります。

妊娠線ができやすくなることがある

妊娠線は、日に日に大きくなるおなかの大きさや重みに支えることができず、また、皮膚の伸びがついていけずにできてしまう皮膚の亀裂のような線のことです。

経産婦の場合には、年齢による皮膚の伸びの悪さや柔軟性に欠ける点も影響して、1人目の妊娠の時よりも、広範囲に妊娠線ができてしまう方も多くいます。

しかし、保湿剤を塗ったり適度なマッサージをしたりすることで、妊娠線の予防をすることは可能です。妊娠の経験者ならではのケアを行うことで、上手にケアしましょう。

陣痛から出産までの時間が比較的に短い

初産婦の場合には、陣痛が始まってから出産までに約半日位の時間がかかるものですが、経産婦の場合には、5~8時間で出産になってしまう方も多く、準備までに余裕がありません。

1人目の時のようにゆっくりしていると、急に慌ててしまうこともあります。

まとめ

高齢出産というと、どうしてもリスクの高さばかりがクローズアップされていますが、経産婦であっても、高齢であれば想定されるリスクも多くなりますし、お母さん自身の持病や体調などもあり、さまざまなリスクが増えてきます。

経産婦だからこそのメリットやデメリットもありますが、初産婦や経産婦のどちらであっても、同じ年齢であればリスクやトラブルの発生しやすさには変わりがありません。

ですが、一度出産を経験したことで自分の体調を整えたり、リスクを予防する生活を送ったりと、経産婦の方だからこそできることはたくさんあります。

その経験を生かして、赤ちゃんに出会える喜びを楽しみに、マタニティ生活を満喫していきましょう。

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