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統合失調症はどうして起こる?高齢出産との関係やリスク回避

高齢出産のリスクはたくさんあげられますが、その中で統合失調症もあげられます。

お母さんやご主人が統合失調症を患っている方もいらっしゃいますし、ご両親は発症していないにもかかわらず、赤ちゃんが発症してしまう場合もあります。

そこで今回は、

・統合失調症とはどのような病気?
・両親が統合失調症の場合に産まれてくる赤ちゃんへの影響は?
・妊娠出産における母体などへの影響は?

といった方に、統合失調症について詳しくご紹介します。

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統合失調症ってどんな病気?

統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が特徴的な精神疾患です。約100人に1人発症しているといわれるほど発症率の高い病気なのですが、よく知られていないことも多くなっています。

しかも、どうして統合失調症が発症するのかなどのメカ二ズムについてなどは、分かっていないことも多く、謎の多い病気の1つでもあります。

脳はさまざまな信号を発信し、行動や感情を司っていますが、統合失調症は、何らかの原因によって脳の情報や刺激が過剰になってしまい、対応しきれずに神経機能や感情などのネットワークがうまく回らなくなってしまうことによって発症するものだと考えられています。

そのために、感情のコントロールが上手にできなくなり、考えがまとめられなくなったり、時には妄想をしたり、現実にはないことを感じてしまう幻覚や幻聴、被害妄想などの症状があらわれる場合もあります。

また、とっさの判断力が鈍くなってしまったり、何事にもやる気がなくなる意欲の低下が見られたりする場合もあります。

統合失調症を大きく分けると、「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分けることができます。それぞれを詳しく見てみましょう。

陽性症状

統合失調症の陽性症状とは、あるはずのないものが見えたり、聞こえるはずのない声が聞こえたりするような、いわゆる幻覚や幻聴の症状があらわれるものです。

特に幻聴では、自分に対する誹謗中傷であったり、何か命令をされているような強いものを感じたりすることが多くなっています。

またそのことにより、現実にはあり得ないことを信じ込んでしまうといった妄想や、誰かに支配されているような強迫観念を感じることもあります。

陰性症状

統合失調症の陰性症状は、感情表現が極端に乏しくなり、他人と目を合わせることを拒んだり、喜怒哀楽の表現が少なくなったりします。

意欲の低下も見られ、何事にも興味や関心を示さなくなることが多くなります。他人とのかかわりを拒むようになり、引きこもりの状態になり、自閉的になることもあります。これらの陰性症状の多くは、陽性症状の起こった後にあらわれることも多くなっています。

認知機能障害

統合失調症の認知機能障害は、記憶や理解、判断、計算など、認知能力が低下し判断ができなくなります。

また、過去の記憶と適合させる能力も乏しく、物事をグループ化して考える概念形成能力も衰えてきます。

料理など、手順通りの作業や動作が認識できず、うまく行うことができません。周囲の物音に気を囚われ、集中することが出来ず常に落ち着きを失ってしまいます。

統合失調症の発症の要因やリスクは?

統合失調症の発症の原因は、分かっていないことの方が多くなっていますが、統合失調症には、素因と環境の両方の相互関係により発症していることは分かっています。

中でも、遺伝や脳の変化、環境因子などが複雑に絡み合ったことにより発症することもあります。

しかし、単に遺伝といっても、兄弟の全てが同じように統合失調症を発症するわけではありませんので、あくまでも、発症のしやすさが遺伝する、といった解釈の方が適切だといえます。

妊娠中のウイルスの感染や、胎盤の機能不全などによる胎児の栄養不足、妊娠中や分娩時の機能的な障害の影響も大きく関わっているともいわれています。

そのために、リスクを伴うことの多い高齢出産の方の中にも、赤ちゃんに発症することが稀にあります。

統合失調症は、総合的に見てみるとさまざまな原因が複雑に絡み合って発症するもので、その中には、高齢出産によるストレスなども影響することがあります。

統合失調症を発症した方を調べてみると、脳の萎縮や、前頭葉などの場所によって、脳の大きさが異なっている場合が見られることが分かっています。

男性の高齢にもリスクがあります

高齢出産というと、女性の年齢や卵子の老化などばかり注目されてしまいますが、男性側の高齢も、精子機能などへの影響が大きく、統合失調症の高リスクに関係していることが分かっています。

年齢が高い男性が父親となる場合には、精神障害や自閉症、統合失調症になるリスクが高まってくるといわれているのです。

統合失調症は、以前は精神分裂症と呼ばれていましたが、言葉の解釈の危うさからも、現在では統合失調症へ変更されています。

厚生労働省の調査では、統合失調症に関する診断名で診療を受けていた方は、2008年で約25.3万人から推定される罹患者は、79.5万人と推定されるとの報告もありました。

どんな人が統合失調症になりやすいの?

統合失調症は、10歳代後半から30歳代の思春期から青年期にもっともかかりやすいといわれている病気で、男性の方が、女性に比べて若干発症する割合が高いといわれています。

進学や就職、結婚など、人生の選択を迫られる時期や、転機を迎える年代に発症している方が多くなっています。主に、精神的な極度のストレスとの関係も大きいものといわれています。

統合失調症の診断の方法などはどうなっているの?

統合失調症は本人に自覚症状がないことも多く、また、症状が多様なために診断は難しいものになっています。

診断の際には本人の意識が乏しいことが多いために、本人の問診はもちろんのこと、家族への問診も同時に行われることが多くなっています。

診断に際しては、WHO(世界保健機関)が推奨している国際疾病分類の「ICD-10」もしくは、アメリカ精神医学会の「DSM-Ⅳ」を使用することが多くなっています。

お母さんが統合失調症の場合の妊娠や出産

お母さんが統合失調症の罹患者で妊娠や出産を考えている場合には、事前に主治医とよく相談することがおすすめです。

何よりも、出産後に統合失調症の症状を抱えながら子育てをしなければなりませんので、ご自分の症状とよく照らし合わせて考える必要があるのです。

もちろん、妊娠や出産、子育てを行えるだけの周囲の環境や協力体制がいかに整っているかも、大切な要素になります。

もちろん、病気の症状を抑えるためにも服用薬の継続は欠かせません。症状にもよりますが、薬の服用を止めてしまうことでえ、過度なストレスを感じ、症状をより悪化させてしまうこともあります。

妊娠中には薬を止めてしまうのではなく、減薬することが必要になってきます。そのために、薬の影響に関しても、主治医や産婦人科とよく相談することが、大切になってきます。

抗精神病薬の中にも、催奇形性の少ないものもあります。しかし、薬の種類や服用量などによっては、全く影響がないとは言い切れません。

特に、おなかの赤ちゃんの身体の各器官が出来る初期の時期には、もっとも薬の影響を受けやすい時期でもありますので、特段の注意が必要になります。

もちろん、統合失調症の症状が赤ちゃんに必ず遺伝するものではありません。また、勝手な自己判断で薬の服用を止めてしまうことは、危険を伴いますのでおすすめできません。

出産時期や出産後の授乳期の薬の服用にも、注意が必要です。抗精神病薬の中には、睡眠を促進するものも含まれますので、母乳を通して赤ちゃんに影響を与えかねないからです。

母乳栄養を考えている方にとっては、薬の変更も必要になる場合がありますが、ミルクを利用する方が安全だともいえます。何はともあれ、統合失調症の方が妊娠を望まれる場合には、主治医との綿密な相談が必要不可欠になります。

妊娠を機に統合失調症を発症することもあるの?

妊娠は、女性の身体にとって大きな変化であり、また、生活環境自体も大きく変化する出来事です。

妊娠以前には統合失調症の症状がなかった人であっても、身体の急激な変化やホルモンバランスの影響もあり、妊娠を機に統合失調症を発症してしまうケースもあります

特に、妊娠に以前から精神疾患を患っている方は、発症しやすくなるともいわれています。さらに、マタニティブルーなど、妊娠や出産の時には、精神的に不安定になってしまうこともあり、中には、妊娠中や出産後にうつ状態になってしまう方もいます。

うつ病は、統合失調症の前段階といっても良い病気で、うつ状態が長期化することで、統合失調症を発症してしまう人もいます。

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赤ちゃんへの統合失調症の遺伝は?

統合失調症の持病をお持ちの方にとって、また、パートナーの方が罹患者である場合には、赤ちゃんへの病気の遺伝の心配もあるでしょう。

統合失調症の場合には、必ずしも赤ちゃんに遺伝するとは限りません。しかし、全くその可能性がないとは言い切れませんので、ある調査からの割合などを記しておきます。

・両親ともに発症している場合…約40%の発症の危険
・親兄弟に罹患者がいる場合…約10%の発症の危険
・祖父母や叔父、叔母など、第二親族に罹患者がいる場合…約4%の発症の危険

となっています。しかし、遺伝の危険性も去ることながら、妊娠時や分娩時の何らかの影響により、赤ちゃんが脳に障害や傷を負って生まれてきた場合には、統合失調症を発症してしまうリスクが高まるといわれています。

赤ちゃんの妊娠中や分娩時における、脳の外傷やけがを防ぐことはもちろん大切なことですが、お母さんの妊娠時の過度なストレスや、不規則な生活なども影響を及ぼすことがあるといわれています。

現在では、医療技術の進歩のおかげで、さまざまな検査が行われるようになってきました。高齢出産の方の場合には、ダウン症などの検査を行なう方が増えてきていますが、2008年より、遺伝子検査の一環として、統合失調症の可能性も確認できるようになってきました。

検査を受けるか否かにはさまざまな倫理的な議論がなされていますので、パートナーの方や主治医とよく相談することが大切になってきます。

参考記事
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赤ちゃんの健全な脳の発育のために

妊娠中のお母さんと、おなかの赤ちゃんとのつながりはとても深く、妊娠中のお母さんのストレスは、おなかの赤ちゃんに大きな影響を与えてしまうことが分かっています。

統合失調症は脳の働きに関係する病気ですので、赤ちゃんの脳が健全に発達するために、気を付けておきたいことなどをまとめてみます。

おなかの赤ちゃんは、お母さんが妊娠を自覚し始める前にも成長を始めています。特に、妊娠が分かり始める妊娠4週頃には、脳や脊髄、心臓、神経細胞などが急速に形成される、とても大切な時期でもあります。

特に、妊娠6~7週目(妊娠2か月頃)には、脳や脊髄の神経細胞の約8割ができ上がる時期になっています。

この時期は、器官形成期ともいいますが、お母さんが服用した薬の影響をもっとも受けやすい時期でもあります。

それと同時に、お母さんの食事から摂った栄養素も、赤ちゃんの成長に影響を与える時期でもあるのです。

妊娠期間中には、ビタミンBや葉酸、コリン、オメガ3、6脂肪酸などの成長に欠かせない栄養素を十分に摂りたいものですが、特に妊娠初期の器官形成時期には、葉酸を積極的に摂る必要があります。

葉酸は、脳や神経の発達を促すと共に、活発な細胞分裂や細胞の成長には欠かせない栄養素の1つです。細胞内の情報伝達に欠かせない核酸の生成にも必要な栄養素です。

妊娠初期に葉酸が不足することで、統合失調症に限らず、脳神経の先天性異常の発症のリスクが高まることも分かっています。

葉酸の摂取については、高齢出産におすすめしたい葉酸サプリメント選びと注意点や、超妊娠初期からはじめたい妊婦さんの葉酸ケア!葉酸の重要性にて詳しくご紹介していますので参考にしてください。

また、脳の発達には、魚(特に青魚)も良いといわれています。分娩合併症を防ぐために、妊娠中のストレスを上手に回避する方法を普段から心得ておくことや、気軽に楽しめる趣味を持つことも良いでしょう。

また、バランスの良い食生活や、規則正しい生活習慣は、妊娠する前の普段の生活から大切にしたいものです。

妊娠中に切迫流産などのリスクが迫ると、母体にも過度なストレスがかかってしまい、統合失調症などにかかるリスクも高まるとの報告もあります。

健康な赤ちゃんのためには、お母さんの生活の見直しも必要なのです。

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