高齢出産の産後うつ

高齢出産は産後うつになりやすい?産後うつの原因と克服方法

「産後うつ」という病気をご存知でしょうか。出産を終えたお母さんが、急激な環境の変化や育児ストレスなどから突然発症する「欝(うつ)」のことです。

言葉だけは知っているけれど私は大丈夫、と思っている方も多くいらっしゃいますが、普段から精神が安定している人でも産後うつになる可能性は充分にあるのです。

とくに高齢出産をするお母さんは、いつ更年期がきてもおかしくない状態で出産を迎えるわけですから、産後うつのことをよく理解したうえで万全の態勢をつくっておいてください。

そこで今回は、

・産後うつはどういったものか知りたい!
・高齢出産だと産後うつになりやすいのはどうして?
・産後うつはどう治療するの?

といった方に、産後うつについて詳しくご説明します。

お母さん自身だけでなく、旦那さまや実母・姑といった周囲の人たちにも知っておいてほしいと思います。ちゃんと理解していれば産後うつは恐いものではありません。

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産後うつの症状とは?

産後うつとはうつ病の一種で、出産したお母さんの8~14%ほどは産後うつになってしまい、高齢出産の場合はその確率が高いといわれています。

症状は人それぞれですが、疲労感が抜けない、慢性的な寝不足、食欲がなくなり痩せる、何かにつけて不安になる、集中力や思考力が低下してしまう、気力がなくなる、いつもイライラしている、身だしなみを気にしなくなるなど、通常のうつ状態とそれほど変わりはありません。

しかし産後うつ独特の症状もあります。子どもが可愛いと思えない、自分はダメな母親だと思い込む、育児以外はなにもしたくなくなる、子どもが泣いてもほっておく、子どもが怖く思えてくるなど、ヘタをすれば育児放棄や幼児虐待となり最悪の場合は命の危険さえあります

産後うつになる原因は?

産後うつの原因の一つには女性ホルモンの大きな変化があります。

出産後と更年期は女性ホルモンの激動期ともいわれ、とくに出産後は妊娠中からの長い期間にわたって自律神経に影響を及ぼしているため、精神的に不安定になっている時期です。

出産による胎盤の排出や子宮収縮、母乳の分泌などさまざまなホルモンが分泌されて、ただでさえ身体がいつもとは違う状態になっています。

そこへお産の疲れや慣れない育児へのストレス、毎日積み重なっていく疲労、頼る人がいない孤独、手伝ってくれない旦那さまへの不満、思うように家事ができないイライラなどが膨らんでいくことで産後うつになりやすくなります。

また高齢での出産はリスクがあるといわれているので、とかく周囲の人間から心配されることも多いでしょう。

高齢だから気をつけてとか、高齢だけど頑張ってとか、悪気はないのでしょうがかえって不安になるような言葉をかけられがちです。必要以上に高齢を意識することもプレッシャーになりますので、軽く受け流して気にしないようにしましょう。

出産してから赤ちゃんと二人きりで毎日の大半を過ごしているというような環境も、自分だけが取り残されたような孤独を感じて産後うつを引き起こす要因になります。

マタニティブルーと産後うつはどう違うの?

産後うつとマタニティブルーは原因も症状もほぼ同じですが、マタニティブルーの場合は短期間で症状が現れて薄らいでいく一過性のものです。

産後は徐々にホルモンバランスが整ってきますので、短ければ数日間、長くても半月ほどでおさまります。

しかしマタニティブルーの症状がひどくなり、1ヶ月を過ぎても慢性的につづくようであれば産後うつを考えましょう。産後うつは一過性のものではなく、長ければ数年もかかるほど長期にわたる心の病気ですから、早い段階で専門家に相談して治療をする必要があります。

産後うつが長くつづくほど症状は深刻になり、パニック障害になったお母さんや育児放棄をしてしまったお母さんも少なくありません。ある女性アナが産後うつで自殺してしまったというのも有名な話です。

産後うつはお母さん自身に自覚がないまま症状が進行することも多いので、周囲の人たちにも気をつけていて欲しいものです。

産後うつになりやすいのはどんな人?

高齢出産の女性が産後うつになる確率が高いのはなぜでしょう。もちろん若いお母さんでも産後うつになる人はいますが、高齢出産の場合はとくに体力を消耗しやすくなり、ホルモンバランスの乱れがよりいっそう激しくなるため産後うつを発症しやすくなってしまいます。

また、妊娠前まではキャリアウーマンとしてバリバリと仕事をこなしてきた女性が多いので、家事も育児もすべて自分一人でこなそうとする頑張り屋さんになりがちです。

ですが、出産も育児もはじめての経験ですから思い通りにならないことも多々あります。

そこで誰かに手伝ってほしいとSOSを出せればいいのですが、自分が未熟なせいだと罪悪感を持ってしまい、一人で頑張りつづけると、結果的に自分で自分を追い込んでしまうことになるのです。

産後うつになりやすいのは努力家で責任感が強くマジメな完璧主義者が多い傾向にあります。日本人の国民性だともいわれますが、イヤなことをイヤと言えない、してほしい事を遠慮して言えない、ある種の心優しい部分も産後うつに拍車をかけている一因になっています。

産後うつを改善する方法は?

産後うつを改善するには、まず家事や育児すべてを完璧にしなければいけないという考えを捨てることです。

出産も育児も初めての新米ママなのですから、できることと、できないことがあって当たり前。ましてや家事もすべてこなすとなれば、どこかに無理が出てきて当然なのです。

赤ちゃんが眠ったらお母さんも睡眠をとりましょう。掃除や食事の用意などはできるときにすればいいのです。できなければしなくてもいいと割り切りましょう。

お母さん自身がしっかりと睡眠をとることは、身体も心も休ませてあげるための大事なことです。お母さんの気持ちが安定していれば赤ちゃんにも安らぎを与えてあげられます。

たまには誰かに赤ちゃんをみてもらって、一人で外出するのもいいでしょう。たとえ散歩や買い物などの短時間でもストレス解消には効果があります。そして大事なことは、自分が産後うつかもしれないと思ったらすぐに周囲の人にSOSを出すことです。

産後うつの改善にはまわりの人間の理解と協力が必要不可欠です。どんなに辛いかは本人にしかわかりませんから、ちゃんと説明して手伝ってもらうようにしましょう。

産後うつはだれに相談すればいいの?

産後うつは孤独との戦いでもありますが、自分にしかわからない悩みやプレッシャーを誰かに聞いてもらうことで和らぐこともあります。

出産を経験している実母や姑などもいいのでしょうが、逆に説教されるなんていうこともあります。一生懸命やっているのに「みんなやってきたんだから当たり前のこと」みたいな言い方をされたりするとよけいに落ち込んでしまいますよね。

自分の子どもを可愛がってくれる人に「子どもを可愛いと思えない」なんて相談もしづらいものです。

誰にも相談できない、と思った時は市の子育て相談窓口などを調べてみましょう。保健師さんが自宅まで来て話を聞いてくれることもあります。

また市町村によっては子育支援センターや子供のひろばなどがあり、専門の知識をもった看護師さんや保育士さんが相談にのってくれます。守秘義務があるので相談内容がどこかに漏れる心配もありません。

一人で悩まずに一歩踏み出して話してみてください。あなたの辛さをわかってくれて、努力を労ってくれる人が必ずいます。

産後うつはどこで治療すればいいの?

産後うつかもしれないと思ったら、すぐに専門家である診療内科や精神科で診察を受けましょう。

産後うつの症状で深刻な問題なのは、思うようにできない自分が、未熟でダメな人間なのだと思い込むことです。

慢性的な睡眠不足や疲れは、正しい判断をする力さえも無くしてしまいます。育児放棄や幼児虐待など悲惨なことにならないように、もしかしたらと思ったらすぐに専門家に診てもらいましょう。

医師から「あなたが欠陥人間というわけではなく、産後うつという病気なんですよ」「絶対によくなるから大丈夫」という言葉をもらって救われたというお母さんがたくさんいます。

どうしたら考えすぎない生活を送れるか、毎日を楽しめるように過ごせるかを一緒に考えてもらえますよ。

産後うつの時は家事や育児を手伝ってもらいましょう

東京の世田谷区には産後ケア専用の施設があり、子育てに不安があるお母さんが産後4ヶ月まで赤ちゃんと一緒に通えます。

助産師さんや保育士さんが24時間体制で常駐して、子育ての初歩から親切に教えてくれます。授乳や沐浴を手伝ってもらえて、臨床心理士にカウンセリングしてもらうこともできます。

出産後のお母さんや赤ちゃんをサポートするには行政の取り組みはまだまだ不十分なのですが、地方によっては赤ちゃんの子守りや掃除・洗濯、食事の用意と片付けなどを、1時間数百円という格安の料金で代行してくれる行政サービスが受けられるところもあります。

地元で産後の母子に対してどんな取り組みをしているのか、一度調べてみるのもいいでしょう。

産後入院のことも知っておきましょう

産後うつの症状は人それぞれですが、最悪の場合は命の危険も考えられるとても怖い病気です。

そして少しでも産後うつが改善されるために、お母さんの心のケアや育児のことが学べるのが「産後入院」です。最近は産後入院に力を入れる助産院や産婦人科も増え、国や自治体も注目しています。

具体的には、出産入院を終えて退院したあと、さらに入院をしながら育児指導を受けたり休養をとるという、お母さんの身体と心のケアを目的とした内容です。

入院中は食事も出してもらえて、赤ちゃんを預かってもらってしっかり睡眠をとることもできます。アロママッサージやヨガができるところもあり、出産と育児で疲れているお母さんにはありがたい限りですね。

産後入院には健康保険が適用されないので全額自己負担となってしまいますが、入院費用の一部を補助してくれる市区町村もありますので確認してみてくださいね。

産後うつの時こそ栄養をとりましょう

産後うつになってしまい毎日がイライラして疲れもとれない時は、カルシウム不足と鉄分不足にも原因があるかもしれません。

出産で出血したお母さんが産後に貧血になる、というのはよくあります。母乳をあげているお母さんはなおさら、鉄分やカルシウムだけでなくたくさんの栄養を赤ちゃんに分けてあげているからです。

お母さんがしっかり栄養のあるものを食べないと、産後うつはますます酷くなります。とはいえ自分のためだけに食事を作るのも億劫でしょうし、そんな時間があるなら休みたいですよね。

誰か代わりに作ってくれる人がいないなら、あらかじめ簡単に食べられるものを準備しておきましょう。レトルトのスープでも冷凍食品でもいいです。

食事だけでは栄養がとれない時は栄養剤などの補助食品を利用することも考えてみましょう。たまには宅配システムのお弁当というのもいいかもしれません。

産後うつは夫婦で乗り越えましょう

産後うつにならないためには旦那さまの理解と協力が必要です。

一日の大半を赤ちゃんと二人きりで過ごす奥さまは、社会から切り離されたような孤独や、自分がちゃんと育児をしなければというプレッシャーや、家事や育児が思うようにいかないというストレスなどを抱え込んでいるかもしれません。

旦那さまが話し相手になってあげてストレス発散する機会を作ってあげてください。ありがとうやお疲れ様という労いの一言も、お母さんとして頑張っている奥さまの支えになります。

時には赤ちゃんを誰かに預けて夫婦だけでのデートというのはいかがですか。たとえ短時間でも、二人きりで出かけるということに意義があります。

奥さまがお母さんという立場をいったん忘れて楽しめるように、会話も赤ちゃん主体の内容は控えましょう。最高のリフレッシュになるよう、夫婦の時間を満喫してくださいね。

産後うつは誰にでも起こり得る病気です。これといった予防法はありませんが、頑張りすぎないことや、できないことはできないと開き直ることで、症状が悪化することを防げます。

そして少しでも「産後うつかな」と思ったら必ず周囲の人にSOSを出してください。無理に心の声を抑えるようなことはしないで、自分の気持ちに正直になってください。きちんと専門家の診察を受ければ絶対に治ります。いつか「あの時は大変だったなぁ」と懐かしく思える日がきっと来ますよ。

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