産後うつ?育児ノイローゼ?高齢出産ママが要注意の二つの病
近年よく耳にするようになった「産後うつ」。産後うつはどのような病気なのでしょう。
また、産後うつになると気分が塞ぎ込みやすくなるため、「育児ノイローゼ」と同じに思われがちですが、この二つは別の病気です。
しかし、どちらも赤ちゃんが生まれたことによる環境の変化によってあらわれる症状なので、出産後は病気に陥らないよう気をつけなければなりません。
特に、高齢出産ママは産後うつや育児ノイローゼになりやすい傾向があるので注意が必要です。
そこで今回は、
・産後うつとは?
・育児ノイローゼとは?
・それぞれの病気の原因や予防法が知りたい!
といった方に、産後うつと育児ノイローゼ、それぞれの病気の症状や予防方法をご紹介します。高齢出産でママになる方の、これから始まる育児の参考にしてください。
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この記事の目次
産後うつとは
産後うつというのは、出産後に以下のような症状があらわれることをいいます。
・気分が落ち込む
・夜眠れない
・何をしていても不安
・気力がなくなる
・思考力が低下する
・わけもなくイライラする など
このような症状が数週間から数ヶ月に渡って続き、症状が改善されない場合、睡眠不足などで集中力が落ちることから、家事や仕事など日中の活動に支障が生じてきます。
産後うつの状態は長引けば長引くほど、ストレスが溜まっていき、ひどくなるとネグレクトなどの育児放棄に繋がる恐れがあります。
症状を改善したり、産後うつを治すためには家族や近しい人の協力が必要になり、周囲の助けがなければ元の生活に戻ることができず、重症化するケースもあります。
高齢出産で産後うつが増えている
近年では女性の社会進出が進み、それに伴って出産も高齢化してきています。35歳を過ぎての結婚や妊娠も珍しいことではなくなってきました。
ただ最近では、35歳以上で初産となる新米ママは、産後うつを発症しやすいということがわかってきました。
産後うつはお産後3ヶ月以内と出産後比較的に早い時期で発症しますが、気分が落ち込んだり気力がなくなったりという不安や苦しみなどは、概ね一年以内に自然に治っていくのが通常です。
「産後」特有のうつ症状なので、しばらくすると症状は改善するのが一般的ですが、中には産後うつから重度のうつ病を発症するケースもあります。
育児の初期にうつ病を発症すると、母親の気持ちが安定しないので、子供も情緒不安定になってしまったり、いつも大人の顔色を伺い落ち着きのない子に育つ可能性があるとの指摘があります。
高齢出産で産後うつになりやすいのはなぜ?
産後うつの発症には、妊婦さんや旦那様の年齢、世帯収入などの環境要因はあまりないとされていますが、35歳以上の高齢出産で初産のママは発症しやすいとされています。
そして産後うつになりやすいタイプには、努力家で真面目、責任感が強いなど、自分一人でがんばってしまうタイプに多い傾向にあります。
子育ての悩みを打ち上げずに一人で抱え込んでしまうと、思いつめてしまうのかもしれません。
高齢出産の場合、すでに会社である程度のステイタスを築いていたり、社会的に地位が高い女性が多く、仕事で培った強い使命感を、出産にも当てはめて考えてしまう傾向があるのでしょう。
元から備えている責任感の強さで、出産・育児という初めての経験でわからないことが多い出来事でも、一人で解決しようとしてしまうのかもしれません。
すでに社会的地位のある方であれば、会社でも産前・産後や育児休暇中には全面的にバックアップしてくれるでしょうし、旦那様や家族が手を差し伸べてくれるはずです。思い切って頼ってみてください。
産後うつと育児ノイローゼは違う?
気分が落ち込んで夜眠れなくなったり、わけもなくイライラしたりという症状があらわれる「産後うつ」と近しい症状があらわれるのが「育児ノイローゼ」です。
最近では「産後うつ」という病名を耳にする機会が増えてきましたし、症状が似ているので同じ病気と思われがちですが、この二つの病気は別物なのです。
そもそもノイローゼとは?
ノイローゼとは「神経症」のことです。うつ病の一種である産後うつは「精神病」なので別物とされます。
ノイローゼの場合、体には異常がないのに、精神的な原因によって心と体にさまざまな症状があらわれる病気です。
発症原因は、自分が置かれている環境に適応できないことやそのことで不安が募り、精神的バランスが崩れることで起こります。
育児ノイローゼとは
育児ノイローゼの定義は医師によって異なりますが、一般的には育児によるストレスから、心と体が不調になるなどの症状が起こることを指します。
例えば、「子どもが食事をしてくれない」、「夜中に寝てくれない」など、育児中に起こるストレスが原因となります。
産後うつとの違いは?
産後うつは、出産による影響でホルモンバランスが崩れることが原因で、さまざまな症状が引き起こされる病気です。
産後は子宮の収縮や育児のために、母乳を出したりと体の中では内分泌機能が活発になり、ホルモンバランスが急激に変化します。
このようにホルモンバランスが崩れることでうつ状態を引き起こすのが「産後うつ」です。
ホルモンバランスの影響で起こる病気なので、発症は出産後に始まりますが、長くても1年以内には治るといわれています。
ただし、産後うつも出産後に過度のストレスが加わることで「うつ病」に発展する可能性はあります。
産後うつも育児ノイローゼも、赤ちゃんが生まれたことでママを取り巻く環境が変化して起こるという意味では、原因は同じです。
体調の変化に適応できずに精神的に塞ぎ込んでいるのか、育児のストレスなど心的要因が大きいのかによって、病気の種類は異なります。
育児ノイローゼの症状は?
育児ノイローゼになると、以下のような症状があらわれます。
・食欲がなくなる、食事をとりたくなくなる
・わけもなく急に涙が出てくる、悲しいと感じる
・予定通りに物事が進まないと絶望的な気分になる
・不安な気持ちが消えない、突然不安になる
・夜眠れなくなる
・自分が子供の母親としてふさわしくないと感じる
・自分の子供を他の子供と比較して劣っていると感じる、それに対する焦燥感がある
・何が起きても自分のせいにする
・些細なことで子供を叱ってしまう、手が出てしまう
・自分の子供を可愛いと思えない
このような症状があらわれるときには育児ノイローゼの可能性があります。育児ノイローゼは、出産後1年以上経過していても改善する兆しがなく、イヤイヤ期に入る2歳頃の子育てに苦労することで発症することが多いです。
育児ノイローゼの原因は?
では、育児ノイローゼの原因には何が考えられるか見ていきましょう。
睡眠不足
赤ちゃんが生まれるとママは毎日が体力勝負となります。特に赤ちゃんの月齢が小さいうちは2~3時間おきに授乳の時間があり、ママは昼も夜も関係なく働き通しになるので、睡眠不足になりやすいです。
夜泣きもありますし、育児は24時間営業です。子育てが一旦落ち着くのは、子供が保育園や保育所、幼稚園などに入れる年齢になってからがほとんどです。
それまではお世話だけでなく、昼間に一緒に遊んだり、家の中や外出先の公園などでも子供に危険がないか注意しておかなければならないので、気の休まる時間がほとんどありません。
毎日アンテナを張った状態での生活になるので、睡眠不足になりやすいですし、精神的にも体力的にも疲れやすくなっているので、育児ノイローゼになりやすいのです。
家族や周囲の人に協力してもらえない
旦那様が毎日仕事で遅く、赤ちゃんと二人だけの時間が長いと、ママは気持ちが病んでしまうことがあります。
また最近では核家族の家庭が大半で、実両親や義両親は遠方に住んでいて、育児や家事を手伝ってもらうことが難しい状況にあります。
育児や家事など家の中のことを一人で回していると、体力的な限界がストレスになってきますし、責任感の強い方だと、育児だけでも大変なのに出産前と同じように家事もこなさなくてはいけないと思い込み、プレッシャーで追い込まれてしまうことも多いのです。
気軽に頼むことができない環境にいると、どんな方でも「一人でなんとかしよう」という気持ちが強くなります。
まして、これまで会社でバリバリ仕事をしていた高齢出産のママであれば、家事や育児は自分の仕事と思って、旦那様に分担や協力してほしい気持ちを打ち明けられずにいることもあります。
家事や育児は周囲からの評価を受けにくいので、毎日の頑張りを認められなかったり、気づいてもらえなかったりすると、徐々に「何のために頑張っているのだろう」と今の生活に価値を見出せなくなってしまう可能性もあります。
完璧主義は禁物
育児を一人で完璧にこなそうとするのはとても大変なことです。真面目な性格の方は特に、人に自分の子供のことなので「頼ってはいけない」と考えがちな傾向があるかもしれませんが、育児は実際に始まってみると、思い描いていたものとは随分勝手が違うのです。
出産前に想像していた「理想の育児」と「現実の育児」では、思い通りにいかないことの方が圧倒的に多いです。
完璧に行おうとすると、何に対しても手抜きができなくなるので、体を休める時間がなくなるだけなく、できなかったことに自己嫌悪したり悔やんだりと、精神的にも追い詰められてしまいます。
子供の失敗も自分のせいだと責めるようになると、黄色信号です。ノイローゼになりかけているので息抜きが必要です。
相談できる相手がいない
子育ては体力面でも大きく左右されますが、何よりも孤独であることがノイローゼになる一番の原因かもしれません。旦那様にも相談できず、周囲に頼れる人がいないときには、育児の辛い気持ちを打ち明けるはけ口がありません。
新米ママは特に、結婚して引越しをしたばかりであれば、相談できるママ友も近くにいないでしょうし、心を許せる相手がそばにいない可能性があります。
外でストレスを発散する機会がなくなれば、家の中に引きこもりがちになってますます状況は悪化していきます。
相談することもできず、育児や家事が思ったようにできず、体力だけを消耗して毎日ストレスが溜まる一方になると、精神的なバランスを崩すのは当然の結果ともいえます。
高齢出産ママの育児はノイローゼになりやすい?
高齢出産のママは産後うつになりやすいとご紹介しましたが、高齢出産ママは育児ノイローゼにもなりやすい傾向にあります。
体力の回復が遅い
まず、若い年代のママと比較すると体力面であまり無理がききません。出産後の体力回復が遅いだけでなく、新生児の授乳は2~3時間おきに必要となり、睡眠不足の日がしばらく続きます。
そのため体が十分に回復していない中で育児が始まることが多く、身体的にはかなり疲労した状態です。
また、子供と一緒にいる時間が長い0歳〜幼稚園入園までの期間を30代後半から過ごすことになるので、体力が衰え出すと育児での負担が大きくかかります。
体が疲れてくると、精神面にも影響が及びますので、高齢出産のママは育児ノイローゼにも陥りやすい傾向にあります。
親の介護との両立
高齢出産ママは、育児で忙しい時期に親の介護が重なる可能性があります。20代であれば親は40代から50代前半かもしれないので、おじいちゃんおばあちゃんもまだ元気でしょうが、40代で出産すると、親は60代から70代前半の可能性もあります。
最近では60代でもまだまだ元気に働いている方が多いですが、中には介護を必要とする方も出てくる頃です。
そうすると、慣れない育児と一緒に介護もしなくてはいけなくなるので、ただでさえ体力が限界なのに、体が疲れきってしまい、精神的にも不調になるケースは多くあります。
子供の同級生がみんな若いママ
最近では高齢出産も珍しいことではなくなりましたが、それでもママ友がみんな自分よりも若いということはあります。
年代が違っても仲良くなれますが、やはり同世代だからこそ共感できることもあります。自分だけ年代が違うことで劣等感を感じることもあるかもしれません。
そうすると、徐々に周りのママ友との距離が遠くなり、最終的には相談相手がいなくなってしまうなど、ストレスを溜め込む一方となります。
育児ノイローゼにならないためには?
産後うつと違って、育児ノイローゼはママの精神状態で病気が発症します。ノイローゼにならないためには、精神的に自分を追い詰めない育児を目指しましょう。
一人で悩まない
日頃から誰かと話をする習慣をつけておきましょう。相手は近くのママ友でなくても良いです。両親や地元の友人など、遠方であってもコミュニケーションを取る手段はたくさんあります。
顔が見える方法としてはスカイプやフェイスタイムなどを利用してみましょう。またSNSで育児や赤ちゃんの近況報告をするのも誰かと繋がる手段の一つです。
文章にすることで自分の状況を客観的に捉えることもできますし、いろいろな人からコメントをもらうことで気分転換にもなります。
また、地域の子育てサポートセンターや子育てサロン、相談所などを活用するのも良いでしょう。専門職員からアドバイスを受けられますし、同じような悩みを持つママ友に出会える可能性もあります。
もちろん、旦那様に話を聞いてもらったり育児を手伝ってもらうように相談することも大切です。
参考記事>>高齢出産の育児ブログ!!同じ境遇のママさんを参考にしよう
頑張った分だけ自分を甘やかす
高齢出産のママであれば、妊娠・出産前に働いていた環境では「仕事で頑張ったご褒美」を自分にあげていませんでしたか。育児や家事でも「自分へのご褒美」をあげましょう。
お気に入りのスイーツを買ったりショッピングしたり、スパやネイルサロンでリラックスして、日頃の自分の頑張りを認めてあげましょう。育児や家事は誰かに褒められることが少ないので、自分で自分を褒めてあげてください。
家の中で一生懸命働いているママは、会社で仕事をしている旦那様と同じくらい頑張っていますし、ご褒美でリフレッシュでき、また育児も家事も頑張れるのであれば、少しくらい自分を労っても誰にも文句は言われないのです。
子供と一緒に成長する気持ちで
子育ての完璧主義は長くは続きません。誰にでも失敗はありますし、まして新米ママなのであれば、失敗することの方が多いでしょう。
そしてどのお母さんもみんな失敗を繰り返しながら、子育てをしているのです。子供も失敗します。トイレの失敗もあるでしょうし、外で友達とケンカもするでしょう。
でも初めてのことばかりなので仕方ありません。そして、そんな子供が体験する出来事は、ママにとっても初めての体験です。だから子供と一緒に覚えていけば良いのです。
「失敗は成功の元」と思って、子供と一緒に成長する気持ちを持ちましょう。
ママの育児休日を作る
外で仕事をしている旦那様にお休みがあるように、ママも育児や家事をお休みする「休日」を作ってみましょう。
24時間営業だと精神的に参ってしまうのは当然です。子供が成長して初めて息抜きをするのではなく、子供が小さいうちから定期的に息抜きをするようにしましょう。
子供を旦那様に預けて、友達とランチに行ったりショッピングしたり、ジムで思い切り汗を流すのも良いです。思い切り趣味を楽しんでリフレッシュする日を設けてみましょう。
旦那様があまりに忙しくて子供を預けられないのであれば、有料の一時預かりの施設やベビーシッターもあるので、時々は自分だけの時間を作るようにしてみてはいかがでしょうか。
育児は60点くらいでちょうど良い
産後うつも育児ノイローゼも、出産年齢が高くなるほど発症要因も増えていきます。まずは旦那様や周囲の人に協力してもらえるような環境を整えてみましょう。
もし近しい人にお願いできない場合には、国の施設や民間サービスなどを積極的に活用して、ストレスで自分が追い込まれないように予防線を張ることが大切です。
「自分は大丈夫」と思っていても、子育てにはたくさんのイレギュラーが発生します。また、体のストレスが心のストレスにつながっていることが多いので、出産前にはできるだけ規則正しい生活や定期的な運動で、基礎体力をつけておくことをおすすめします。
育児は100点満点ではなく、平均よりちょっと高めの60点を目指すくらいがちょうど良いのです。
せっかく授かった赤ちゃんとの生活を楽しめるように、頑張りすぎない育児を心がけましょう。
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