高齢出産のお母さんに多い出産方法は?バースプランを考えよう

高齢出産のお母さんに多い出産方法は?バースプランを考えよう

妊娠と出産は人生においてそう何度も経験できることではありません。まして高齢ママなら人生で一度きりのことになるかもしれませんね。

大切な出産、どうやって赤ちゃんを産もうかといろいろ考えている高齢ママも多いことでしょう。

あまり痛くないほうがいい人、できるだけ自然に近い形で産みたい人、立会い出産を望んでいるご夫婦、それぞれの希望があることと思います。

そこで今回は、

・分娩、出産にはどういう種類があるの?
・それぞれの分娩方法のメリットやデメリットとは?
・帝王切開はどういった場合に行うの?

といった方に、さまざまな分娩・出産方法について詳しくご説明します。色んな分娩方法を知り、自分のバースプランを考えてみましょう。

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分娩・出産には自然分娩と計画分娩がある

自然分娩はもっとも一般的な分娩方法で、30代や40代の高齢出産でも半数近くは自然分娩で出産しています。

文字通り陣痛から出産までを自然の流れに任せて行なう方法で、薬剤などを使用することはまずありません。呼吸法やマッサージなどで陣痛の痛みを緩和します。

計画分娩とは、あらかじめ医師と相談して決めた日に出産することです。陣痛促進剤を使って陣痛を誘発し出産を行います。

妊婦に何らかの問題があり、医師が早目に出産したほうがいいと判断した場合などに用いる方法です。計画分娩で行われるのは無痛分娩や予定帝王切開です。

自然分娩で陣痛や出産の痛みを和らげる方法「ソフロロジー」

ヨガや座禅などの要素を組み込んで、陣痛や出産の痛みが軽減できるように自分自身をコントロールする術を身につける方法です。

出産や産後のイメージトレーニングで出産に対する恐怖や不安をなくして、陣痛を前向きに受け止めて乗り越えていけるようにするのが目的です。高齢ママにはたいへん人気があるようです。

自然分娩で陣痛や出産の痛みを和らげる呼吸法「ラマーズ法」

ラマーズ法は出産方法の中でもっとも広く取り入れられている呼吸法ですからご存知かもしれません。ラマーズ法は、呼吸に意識を集中させることで陣痛の痛みを和らげることを目的としています。

そのために、平常心を保てるよう、まず出産の仕組みや流れをしっかり理解することを重視しています。またこの方法は旦那さまの立会い出産が一般的ですので、夫婦で学ぶことが多くなります。

無痛分娩

無痛分娩はその名の通り、陣痛の痛みや出産の痛みを麻酔でなくす「完全な無痛状態」での出産方法です。欧米ではごく普通の出産方法で、フランスは80%、アメリカでは60%が無痛分娩で出産しています。

しかし日本では「お腹を痛めて産んだ」という言葉もあるように「痛みに耐えて産んでこそ母親」という考えがいまだ根強いため、わずか4%となっています。

ですが、帝王切開のように開腹するわけではありませんので産後の回復も早く、自然分娩と同じように日常生活に復帰するのも早いため、高齢出産での出産方法としてメリットが大きいと注目を集めています。

無痛分娩は計画分娩で、一般的には39週目ぐらいに医師と入院する日を決めます。入院後に陣痛促進剤を投与することで陣痛を誘発して出産となります。

無痛分娩に使われる麻酔は、赤ちゃんに影響のない「鼓膜外麻酔」を使用することがほとんどのようです。ただ、無痛分娩を扱っている病院はあまり多くありませんので、あらかじめ調べておきましょう。

痛みに弱い人、精神的に不安になるとパニックを起こしやすい人、心臓病や高血圧の持病がある人にはオススメです。また、何らかのトラブルがあれば医師から勧められることもあります。

無痛分娩のメリット

無痛分娩に麻酔を使うといっても全身麻酔ではありませんので意識はハッキリしています。ですから、赤ちゃんが産まれたら産声も聞こえますし顔もすぐに見られます

なによりも、痛みがないことで不安にならず心身ともにリラックスできるため出産もスムーズに行えます。体がリラックスすると会陰(膣入口部と肛門の間の部分)のまわりの筋肉も緊張せず伸びやすくなって、会陰を切開する確率も下がります。

また、陣痛の痛みで呼吸が浅くなったり止まったりと、不安定になることもありません。お母さんが安定した呼吸を続けていれば、赤ちゃんへの酸素供給もスムーズになります。

さらに、もしも何かアクシデントが起きても即座に帝王切開に切り替えることができるため、高齢で出産するお母さんには安心な出産方法といえます。

無痛分娩のデメリット

無痛分娩には陣痛が弱くなるというデメリットがあります。

陣痛が弱いと赤ちゃんが出てこられなくなるため、吸引分娩や鉗子分娩(かんしぶんべん)を並行して行なうことも多くなります。吸引分娩・鉗子分娩とは自力で産道から出てこられない赤ちゃんを助けるための処置です。

無痛分娩の場合は吸引分娩や鉗子分娩になる確率が自然分娩よりもやや高く、陣痛が弱いために「いきむ力」も弱くなるのではないかと考えられていますが、まだはっきりとした原因は不明です。ちなみに、無痛分娩でも自然分娩でも帝王切開になる確率は変わりません

また無痛分娩に使用される麻酔は、赤ちゃんにはなんの影響もありませんが母体には副作用がでる場合があります。

副作用としては、皮膚が痒くなったり血圧が上がるときに気分が悪くなったりというのが多いです。そして、ごく希にではありますが、カテーテルを硬膜外腔に入れるときに硬膜が傷付き頭痛や吐き気が起きる、というケースもあります。

出産費用が高くなるというのもデメリットになります。出産する前から入院しますので入院費も余分にかかりますし、通常の出産費用に麻酔を使用するための費用も加算されます。病院によって金額は違いますが、少なくとも10万円以上はプラスされると思ってください。

和痛分娩

和痛分娩とは新しい出産のスタイルで、完全に痛みをなくす無痛分娩とは違い、痛みを1/10ほどに和らげるという出産方法です。

アメリカやフランスといった欧米では80~90%という高い確率で積極的に行われています。日本でも多くの芸能人の高齢ママが和痛分娩で出産したと、ブログなどで公表されて注目を集めています。

医学的には、和痛分娩と無痛分娩にこれといった明確な取り決めはないのですが、和痛分娩は痛みを極力和らげるということなので完全に痛みを感じないわけではありません。

つまり、陣痛や出産の痛みは感じることができるので「いきむ」ことができます。より自然分娩に近い形で出産ができるということです。

どのようにして痛みを緩和するかという方法は病院によって違いますが、無痛分娩と同じく「硬膜外麻酔」を使うところが多いようです。ただし完全に痛みがなくなるほどの量ではなく、いよいよ赤ちゃんが出てくるという一番痛みが激しいときの痛みを軽くするというものです。

また、陣痛がピークにきたときに「筋肉注射」を打って筋肉を和らげる方法や、「麻酔ガス」を吸引させる方法、「鎮痛薬」を注射や点滴で投与する方法などもあります。

和痛分娩のメリットとデメリット

和痛分娩は無痛分娩とあまり違いがなく、メリットもデメリットもほぼ同じです。大きな違いは、麻酔によって痛みをまったく感じないか多少は感じるか、ということです。

痛みを感じるためにいきむことができるので、より出産をした実感が湧くともいえます。また「まったく痛みを感じない無痛分娩には抵抗がある」というお母さんでも和痛分娩なら受け入れやすいようです。

こちらも保険適用外ですので追加料金が加算されることになります。病院によって使用する麻酔薬や方法が異なりますので、あらかじめ医師や看護師に確認しておいてください。

なお、どこの病院でも行なっている出産方法というわけではありませんので、和痛分娩ができるかどうかも最初に聞いておきましょう。

吸引分娩と鉗子分娩

吸引分娩も鉗子分娩も、産道を通ってきた赤ちゃんがもう少しのところで出てこられなくなっている状態を助けるための処置です。

高齢出産では難産になることも多く、長時間におよぶ出産になると母体にかかる負担が大きくなってしまいます。時には気を失ってしまったり、出血量が多くなってしまったりというアクシデントも起きることもあります。そうなると一刻も早く赤ちゃんを出してあげなければなりません。

緊急帝王切開に切り替えるまえに「なるべく自然分娩で出産できるように」と医師が判断して行なってくれる処置なのです。

吸引分娩は、丸い吸引カップを赤ちゃんの頭に当てて、吸引力によって赤ちゃんが出てくるのを手助けする方法です。

鉗子分娩は、ハサミのような形の2枚のヘラで赤ちゃんの頭をはさみ、産道の中の赤ちゃんの方向を変えながら引き出していく方法です。

どちらもちょっと赤ちゃんが可哀想な気もしますが、産道から自力では出てこられなくなってしまった赤ちゃんを、一刻も早く自然な形で出してあげるためには必要な処置です。

この方法をとることで、赤ちゃんはスムーズに産道から出てくることができ、お母さんも長時間の出産から解放されます。そして赤ちゃんが無事に出てきてくれれば帝王切開に切り替えずにすみ、お母さんの体に与える負担も少なくなります。

吸引分娩と鉗子分娩のデメリット

吸引分娩や鉗子分娩は出産のアクシデントを解消してくれるありがたい方法ですが、デメリットがまったくないわけではありません。

お母さんには、会陰部が裂けてしまう「会陰裂傷」や膣壁が切れてしまう「膣壁裂傷」が起こり得ます。

赤ちゃんは頭皮に傷ができてしまったり、頭に血腫やコブができることもあります。また、まだ柔らかい赤ちゃんの頭は引っ張ることで少し長くなってしまうかもしれません。

ですが脳に影響はありませんし、日を追うごとに形が治ってくることがほとんどです。吸引分娩や鉗子分娩をせずに出産できるのが一番ですが、万一に備えて覚えておくと安心です。

帝王切開

近年では帝王切開での出産が増えて、この20年では約2倍になっています。今や赤ちゃんの5人に一人が帝王切開で産まれているということになります。とくに高齢での出産になると帝王切開になる可能性が高くなってきます。

お母さんによっては、あらかじめハイリスク出産であると見越してはじめから帝王切開を選んでいる人もいます。

また、そのつもりはなくても医師に勧められることもあります。最初は自然分娩を希望していても、いざ出産になってから微弱陣痛などで陣痛が長引いて、結果的にはお母さんと赤ちゃんの安全を一番に考えて緊急帝王切開に切り替わる場合もあります。

帝王切開は、開腹して子宮から直に赤ちゃんを取り出すことになりますので、自然分娩や無痛分娩に比べて体が回復するのも遅くなり入院期間も長くなります。

高齢ママに起きやすい「微弱陣痛」

微弱陣痛とは、お産がはじまったのに強い陣痛がこないで、赤ちゃんを出産するときに子宮口が開かない状態をいいます。

微弱陣痛には、最初から陣痛が弱いパターンと出産の途中から陣痛が弱くなるパターンの2種類があります。

微弱陣痛が起きる原因としては、羊水が多かったり疲労や寝不足だったり、お腹の赤ちゃんが大きくて子宮筋が伸びていたりとさまざまですが、高齢出産では年齢を重ねたことで生殖機能が低下していることが原因となる場合が多くなります。

また、不安やストレス、体力の低下なども要因となります。

微弱陣痛が長引くと?

微弱陣痛が長引いてしまうと、弱い陣痛とはいえお母さんの負担が大きくなり、なによりも赤ちゃんが自力で産道を通ることができなくなります

赤ちゃんが産道を通るときには頭が圧迫されますので、その状態が長く続けば赤ちゃんは低酸素状態になってしまい、命にもかかわります。

そのため、微弱陣痛でお産が長引くようであれば、陣痛促進剤を使用したり吸引・鉗子分娩といった処置をとります。

しかし陣痛促進剤に反応しなかったり子宮口が開かない場合、また母体の疲労が激しい場合は緊急帝王切開に切り替えることが必要になります。

微弱陣痛を防ぐには

高齢出産のお母さんは、体重管理と体力作りが重要になってきます。妊娠中から臨月までしっかり体重管理してください。

とくに臨月になると、お腹の大きさから動くのが億劫になってしまいがちです。運動不足は体重の増加につながりますので、無理をしない程度でウォーキングなどをしましょう。

また高齢ママには、高齢出産のリスクなどを過剰に気にしてストレスを抱えてしまう方も多くいます。精神的なストレスも微弱陣痛の原因になり得ますので、ウォーキングやショッピングなどでストレスを発散して、不安や心配事は信頼できる人に聞いてもらいましょう。

参考記事>>運動をして高齢出産のリスクを抑えよう!高齢出産の体づくり

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