高齢出産の方の中絶手術について!高齢出産のリスクとの関係

高齢出産の方の中絶手術について!高齢出産のリスクとの関係

高齢出産の方にとって、待望の赤ちゃんを授かった喜びを噛みしめている方がいる一方で、さまざまな事情によって、せっかく授かった命であっても、諦めなければならない場合もあります。

そこで今回は、

・高齢出産のリスクとは?
・高齢出産の方の中絶が増えている?
・中絶手術の流れやその後について知りたい

といった方に、高齢出産の方の中絶手術について、高齢出産のリスクなどを顧みながら詳しくご紹介します。

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高齢出産のリスク

妊娠や出産は、女性にとって人生の中でも大きな出来事ですし、身体にとっても大きな変化をもたらすものです。

高齢出産というと、どうしても妊娠中や出産時におけるリスクの高さが指摘されています。まず、高齢になればなるほど妊娠しにくくなってしまう現実があります。

これは、身体が年齢とともに老化するのと同じように、卵子も老化してしまうことに関係しています。

また、高齢での妊娠の場合には、流産してしまう割合も高まり、妊娠した方全体の自然流産率が10~15%であるのに対して、高齢出産といわれる年代の方は、約20%の割合で流産してしまうデータがあります。

その他にも、若年の方に比べて高齢出産の方は、ダウン症などの先天性異常の発症率も高まり、お母さんが妊娠高血圧症候群の発症する割合や、出産時の帝王切開術の割合も高まっています。

高齢出産の方の誰もがリスクを負うとは限りませんが、その割合が年齢に応じて高まってしまうことは否めません。

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高齢出産の方の中絶は増えているの?

高齢出産は35歳以上の初産の方のことをいいますが、2人目以降の出産が40歳以上の方も、高齢出産であるとされています

10歳代の未成年の方の中絶が増えている一方で、40歳以上で中絶を行う方も増加傾向にあります。

中絶とは、人工的な手段を用いて妊娠を中断させてしまう人工妊娠中絶のことです。特に高齢出産の方が中絶を考える主な理由として挙げられるものは、

・育児対する体力的、金銭的な不安
・子供が成人する時の自分の年齢への不安
・先天性異常など障害への不安
・不妊治療の結果、多胎児を妊娠してしまったことへの不安
・出産時の母体へのリスクを考慮して

などです。人口動態統計によると、20歳未満の中絶率が約62%と高いのに続き、46歳以上の割合が約56%と高くなっています

高齢出産の方にとって、おなかの赤ちゃんに対するリスクへの不安とともに、高まる妊産婦死亡率も、中絶考えざるを得ない主な要因の1つになっています。

先天性異常は増えている?

近年、女性の社会進出の増加に伴い、女性の結婚年齢や初産の高齢化が見られます。高齢出産の方は、若年で出産をした方と比べて、母体やおなかの赤ちゃんへのリスクが高くなってしまう現実があることは、決して否定できるものではありません。

なかでも、高齢出産の方に多いリスクの中には、ダウン症に代表されるような先天性の遺伝子の異常があります。

現代社会では、高齢出産の方も増えていますので、それに比例するように、全妊娠数に対する先天性異常などのリスクを負った妊娠も増加しています。

医療技術は日々進化し、ダウン症などの障害の発症するメカニズムは分かってきたものの、予防や治療の方法はいまだに確立されていません。

妊娠中に出生前診断を受診することで、障害の有無を事前に知ることはできます。この診断を受信した結果、命の選択をするカップルも増えています。

もちろん、障害があることが分かった上で出産することを選ぶカップルがいる一方で、中絶を選ぶカップルも多くなっているのも現実なのです。

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中絶に関する制度

授かった大切な命ではあるものの、さまざまな事情により赤ちゃんを産むことができず、中絶を選択しなければならない方もいます。

妊娠や出産に関してはさまざまな事項が「母体保護法」によって定められています。この法律は第一章 第一条にあるように、“不妊手術及び人工妊娠中絶に関する事項を定めることなどにより、母体の生命健康を保護すること“が目的となっています。

また、人工妊娠中絶の手術が行えるのは、医師会が指定した“指定医師”のみで、妊娠22週未満(妊娠21週6日まで)と定められています。

つまり、いかなる理由があろうとも、妊娠22週以降には中絶を行うことはできません

しかし、いくら妊娠22週までの期間に中絶を行うことができるとはいえ、赤ちゃんは日々成長し続けていますので、週数によっては手術の方法も異なってきますし、母体への影響も大きくなってきます。

妊娠14週を超えた頃の赤ちゃんは随分成長が進んでいますので、薬剤によって人工的に陣痛を促し、出産する形での処置になります。

そして、中絶の方法によっては、法に触れてしまう場合も(堕胎罪)あります。日本では、堕胎罪に問われるケースは少なくなっています。堕胎罪に問われるケースとして考えられるものには、

・指定医師による中絶手術ではない場合
・妊娠22週以降の人工妊娠中絶の施術
・妊婦本人や配偶者の同意のない中絶

などがあります。

多胎妊娠について

近年、高齢出産の方を含め医療技術の進歩によって、不妊治療を行うカップルも増えてきています。

不妊治療を行った結果、2児以上の赤ちゃんを妊娠する多胎妊娠(たたいにんしん)の方も増えています。

中絶手術とは別の方法にはなりますが、赤ちゃんの数を減らす減数手術を行うケースも決して少なくありません。

中絶手術も同様ですが、命を選択することについては、倫理上の問題からも議論を呼んでいます。また、中絶や減数手術を何度か繰り返す方の割合も多くなっています。

出生前診断と中絶の割合について

日本経済新聞の発表によると、2013年に出生前診断(NIPT検査)を受検した方は7,740人にも及び、そのうち142人が陽性反応、さらなる羊水検査の結果、赤ちゃんの遺伝子異常が確実であると診断された方が113人という結果になりました。

さらに、羊水検査の結果「陽性」と判定された113人のうち、97%に値する110人が人工中絶を行ったという結果も出ています。

出生前診断自体が、命の選択を余儀なくさせていると議論を生み、倫理上の問題もはらんでいると指摘する方もいます。

高齢出産の方にとって、妊娠や出産に対してのリスクの多さは、どうしても拭い去れないものがあります。

妊娠を意識し始めた時、そして、待望の赤ちゃんを授かった時、さらには出生前診断を受ける決断をする前には、診断の結果によってどのような選択をするのか、パートナーの方とじっくりと話し合うことも必要です。

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中絶手術の方法と流れなどについて

中絶の手術を行う方法には、大きく分けて2つの方法があります。

掻把法(そうはほう)

掻把法では、専用の細長いスプーン状の器具や、はさみ状の胎盤鋏子を用いて、子宮内の胎芽などの妊娠組織や胎児を掻き出す方法です。

比較的に感染などのリスクは少ないものの、敷く湯内に器具を入れて掻き出すために、子宮傷つけてしまうこともあります。

吸引法

子宮内の胎芽などの妊娠組織や胎児を、専用のキュレットと呼ばれる吸引器で吸い出す方法です。

手術時間は比較的に短く容易なものですが、吸引の際の圧力などで子宮内壁が傷ついてしまい、出血してしまうこともあります。

主な中絶手術の流れ

妊娠中絶を希望する場合には、専門の医師の診断が必要不可欠です。超音波検査や内診、血液検査、尿検査などを行い、医師の説明や妊婦さんの意思確認後、手術の日にちなどを決めます。

手術前日には、スムーズに手術が行えるように、子宮頚管を広げるために用いられる子宮頚管拡張器(ラミナリア)を挿入し、前処置を行います。

手術当日には、血圧や脈拍などの計測後異常がなければ、麻酔の後手術が始まります。手術後は、子宮収縮剤や抗生物質などが処方されますので、2~3日は医師の指示に基づき安静にしましょう。

中絶手術を行う場合には、選択できる期間も長期になりますが、妊娠10週目以降になると妊娠組織を出しにくくなるために、出血も多くなり、母体の負担が大きくなってしまうこともあります。

掻把法や吸引法共に、施術のかかる時間は約5分~10分程度となっていますので、日帰りでの手術が可能になっています。

中絶後の赤ちゃんはどうなるの?

残念ながら中絶を選択し手術をした胎児は、週数によっても扱い方が異なってきます。妊娠12週未満の赤ちゃんの場合には、医療廃棄物として扱われ、そのほかの医療現場から排出されたごみと同じ扱いで処分されます。

その一方で、妊娠12週を超えた赤ちゃんの場合には、死産の扱いになります。

そのために、死産届の提出などの手続きが必要になりますし、「墓地埋葬法」によって死体として扱われますので、火葬や埋葬などが行われます。

妊娠中絶を行うことでのリスクは?


中絶手術を行うことは、母体にも医療技術を人工的に施すわけですので、負担がないとは決していえません。

中絶を行うことでのさまざまなリスクの中から、主なものを見てみましょう。

・中絶手術を行うことによる、精神的な負担や心的外傷ストレス(PTSD)の悩み
・子宮内に内容物が残ってしまうこともある
・子宮が傷ついてしまう
・ホルモンのバランスが崩れてしまう
・再度妊娠を希望した時に、妊娠しにくくなってしまうことがある

妊娠は1人でできるものではありませんので、パートナーの方とよく話し合うことが大切ですが、妊娠を中断してしまう時にも、後々わだかまりを残さないようにするためにも、さらによく話し合う必要があります。

中絶を行った後には、特に女性の方の多くは、心的外傷後ストレス(PTSD)で悩んでしまう方も決して少なくはありません。

また、再度妊娠を希望した時にも、負の影響が出てしまうことがあることも忘れてはいけません。何より、大切な命を選択していることへの自覚も必要になります。

中絶を行う時や施術後の注意点

一般的に、妊娠12週までで中絶を行う場合には、日帰りでの手術となることが多くなっています。

注意点は体調や、医師の指示によっても異なりますが、いくつかの注意点があります。

・事前の検診や施術後の検診は必ず指示に従って受診する
・手術当日の入浴は避け、安静を心がける
・外陰部は清潔を心がけ、シャワーなどを適宜浴びる
・SEXは医師の指示があるまでは控える
・発熱や腹部の痛み、その他異常が見られる場合には、健診の予定日を待たずに受診する

などです。とにかく、中絶手術は、母体にも精神的にも負担の大きいものですので、経過を注意深く観察しましょう。

手術以外の方法もあるの?

海外では、中絶を行う際に手術以外の方法として、中絶を促す妊娠中絶薬を使用するところもあり、諸外国の中には広く処方されているところもあります。

しかし、日本では妊娠中絶薬の使用は、体への安全性が確保できかねる危険があるという点からも、使用が認められていません

中絶を考えた際には、医師の診察を受ける必要があります。手術中絶の手術が不要になることから、安易に選択を考えてしまう方もいますが、危険であるからこそ認可されてないことを忘れないようにしましょう。

妊娠を望まないのならば

中絶手術を行った方の中には、出生前診断の結果赤ちゃんに障害があることが分かり、やむなく中絶を選択する方がいる一方で、妊娠を望んでいないのに、思いがけずに妊娠をしてしまったという高齢の方もいます。

高齢になればなるほど、卵子が老化します。それに伴い、卵子の機能が低下し妊娠しにくくなるとはいえ、完全に閉経を迎えるまでは、妊娠する可能性はあるのです。

しかも、閉経間近の女性は、ホルモンのバランスも崩れがちになり、生理の周期も不安定になりますので、たとえ1~2か月生理がないように感じても、一概に閉経になったとは言い切れない部分もあるのです。

もし赤ちゃんを望まないのであれば、避妊をするなどの対策が必要になります。

赤ちゃんを望むにしろ望まないにしろ、命が宿る可能性がある以上は、パートナーの方とも、普段からしっかり話し合っておく必要があるでしょう。

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