高齢出産だと乳がんのリスクが高くなる!?乳がんについて

高齢出産だと乳がんのリスクが高くなる!?乳がんについて

1960年頃は、乳がんで亡くなる女性は年間で2000人弱でした。しかし今は、毎年6万人ほどの女性が乳がんにかかり、その中の1万2000人ほどが亡くなっています。なんと6倍です。

現在の女性がかかる病気として乳がんはトップで、女性の14人に1人が乳がんになっているといわれています。

年齢別にみると40代がピークのようですが、幅広い年齢層で全体的に増加しています。そして、高齢出産の場合は乳がんの発症率が高いともいわれています。

そこで今回は、

・乳がんは何が原因でかかる病気?
・高齢出産で乳がんのリスクが高くなるのはなぜ?
・乳がんを予防する方法はあるの?

といった方に、「乳がん」という病気と高齢出産の関係について詳しくご説明します。

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乳がんには女性ホルモンが大きく関係している

乳がんには「エストロゲン」という女性ホルモンの働きが関わっています。

女性の乳房は脂肪と乳腺からできているのですが、乳がんが発症するのは主として乳腺の方です。その乳腺は一つの乳房に15個以上あり、乳管と小葉に分かれます。そして乳がんの中でも90%以上が乳管に発症するといわれています。

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、乳腺の組織を刺激して細胞の増殖を促します。細胞の増殖は遺伝子が傷つく要因となり、長期間エストロゲンの攻撃を受けつづけると遺伝子が異変を起こしやすくなり、変異した遺伝子から乳がんを発症することがあります。

女性ホルモンにはエストロゲンだけでなく、プロゲステロンというホルモンもあります。このプロゲステロンには、気持ちを落ち着ける・心穏やかにする・幸福感を高めるという効果があるため、別名「幸せホルモン」ともいわれています。

そして、エストロゲンを抑制したり調整するという大切な役割ももっています。

ですから、プロゲステロンが0になってエストロゲンのみが多くなると、乳管内部はエストロゲンの攻撃を受けつづけることになり、乳がんの発症率が高まります。

乳がんが増えてきた理由は?

女性がある年齢になると始まる「生理」は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンのバランスによって成り立っています。

栄養状態がよくなった近年では、昔に比べて初潮を迎える年齢が早くなり、閉経を迎える年齢は遅くなってきました。つまり月経期間が長くなっているのです。

そのため、女性ホルモンのエストロゲンの作用を受ける期間も長くなり、乳がんの危機にさらされる期間も長くなったということです。

13歳以下で初潮があった女性と比べて、16歳以上で初潮を迎えた女性は30%ほど乳がんにかかりにくいというデータがあります。また、50歳以上で閉経を迎えた女性と比べて、49歳以下で閉経を迎えた女性は2%ほど乳がんにかかりにくいという統計も出ています。

そして、女性が妊娠するとプロゲステロンというホルモンが多く分泌されるようになり、エストロゲンを抑制してくれます。つまり、妊娠することでエストロゲンの影響が少なくなります。

昔は、女性は初潮を迎えたら数年後にはお嫁にいって、すぐに出産して何人もの子宝に恵まれて、早い年齢で閉経を迎えていました。ですが現在は、初潮年齢は早くなり、閉経年齢は遅くなり、未婚や晩婚、出産経験のない女性や高齢出産も増えています。

乳管が、母乳を通したことのないまっさらな状態のまま、エストロゲンの攻撃を何十年間も受けつづけることになり、乳がんの発症リスクも上がってしまうのです。

高齢出産が乳がんになりやすい理由は?

通常の生理周期では、エストロゲンが単独で多く分泌される、月経期・増殖期と呼ばれる時期があります。

この、エストロゲンが単独で増える時期が多くなるほど、乳がんになるリスクが高まるといわれています。

そして、妊娠するとプロゲステロンというホルモンが多く分泌されてエストロゲンを抑制するため、エストロゲンの影響が少なくなります。ですから、妊娠や出産を一度も経験しないまま生理周期を多く繰り返している人の方が乳がんの発生リスクが高まります

エストロゲンの分泌のピークは10~20代で、その時期に妊娠や出産を経験すると、エストロゲンの影響を受けにくくなります。逆にいえば、35歳以上の高齢出産では、そのピークの時期にエストロゲンから多くの影響を受けていることが考えられるのです。

また、乳がんのリスクは出産回数でも変わってきます。5回以上の出産経験がある人は1回しか出産経験がない人より、60%ほど乳がんの発症リスクが低くなる、という統計もあります。

しかし高齢出産の場合には、若い女性ほど出産経験を積むことは難しく、それもまた乳がんのリスクを高める要因になっているといえます。

母乳で育てている高齢ママは乳がん発症のリスクが低くなる?

授乳と乳がんの発生について、以前より研究がなされていました。

その結果、授乳の経験がある女性は、乳がんの発症リスクだけでなく再発や死亡リスクも低くなるとのことです。

また、授乳をしている期間が長ければ長いほど、乳がん発症のリスクが低いともいわれています。授乳歴がない人と授乳歴がある人を比べた場合、授乳歴がない人の方が2.5~3倍ほど乳がん発症率が高いそうです。

日本乳癌学会からも、「授乳経験およびその期間が長いことで乳がんを発症しなくなるわけではないが、乳がんリスクが下がることはほぼ確実」と発表されています。

では、なぜ授乳すると乳がんになりにくいのでしょうか。妊娠中は、胎盤からエストロゲンが分泌されて血液中に行き渡りますが、出産のときに胎盤は娩出されるので、それとともに血中からもエストロゲンは消失します。

それがきっかけとなり母乳の分泌が始まるのです。つまり、授乳中はエストロゲンの作用を受けないために乳がんのリスクも軽減されるというわけです。

母乳は、ママだけでなく赤ちゃんもあらゆる病気から守ってくれます。産まれてきた赤ちゃんにはできるだけ母乳を与えて、元気な子どもに育ってほしいものです。

乳がんの種類

乳がんは、大きく分けて、周辺組織との境が分かりやすい「非浸潤(ひしんじゅん)がん」と、周辺組織との境が分かりにくい「浸潤(しんじゅん)がん」の2つになります。どちらのタイプかによって治療方法も変わってきます。

非浸潤がん

非浸潤がんは、乳がん全体の5~10%を占めている、がんが発生した場所にとどまっているタイプです。理論的には転移を起こさないので、乳房の病気と考えます。

乳頭からの分泌物があったり、マンモグラフィで早期発見されることが多く、女性ホルモン(エストロゲン)の影響が大きいといわれています。

非浸潤がんは、リンパ節転移や遠隔転移を起こすことはないため、完全に切除すれば完治すると考えられていますので、治療の主体は手術療法です。なお、手術後に放射線療法やホルモン療法を行う場合もあります。

浸潤がん

浸潤がんは、がんが発生した場所にとどまらないタイプです。近くにある組織に入り込んだり、血管やリンパ管から全身に移行して、転移などを起こす可能性があるので全身の病気と考えます。

種瘤(しこり)として発見されることが多いタイプです。浸潤がんの場合は、手術療法と薬物療法を並行して行う場合が多くなり、治療後は定期的な経過観察が行われます。

乳がんの主な初期症状

では、乳がんの主な初期症状についてご説明します。違和感があればすぐに病院を受診するようにしましょう。

乳房にしこりができる

乳がんの代表的な症状の一つに「しこり」があげられます。実際に、乳腺外科を受診する女性のほとんどは「しこりがある」から病院にやってくるのです。

乳房の中にしこりがある場合は、硬いため触れて確認することができます。ですが、しこりにも色々あります。

良性のしこりは消しゴムぐらいの硬さで、はっきり形がわかるほど境界が明確でクリクリとしており、強く押すと指から逃げます。悪性のしこりの場合は石のように硬く、形がわかりづらく境界があいまいです。指で強く押しても逃げたりせず動かないのが特徴です。

万一しこりが見つかっても、そのすべてが乳がんの症状とは限りません。しこりのほとんどは病的なものでないのも事実ですから、しこりを発見した時は必ず病院で診察を受けるようにしましょう。

乳頭からの異常分泌

がん組織が崩れやすくなって出血し、乳管を通って乳頭から血が出てくることがあります。この場合は乳頭の真下にある早期がんである可能性が高く、しこりはあらわれないこともあります。

乳腺がひきつる

乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、皮膚がひきつれてへこんでえくぼのようなくぼみができます。

鏡の前で両手を真横に広げ、乳房にえくぼのような凹みやひきつれ、左右差がないかを調べることで自己診断できます。

間違えやすい乳房の病気

もしかしたら乳がんかも、と思える症状があっても、違う病気の場合があります。

乳腺症

乳腺症とは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのアンバランスによって起こる症状です。

30~40代に多く、しこり・乳腺の一部のむくみ・張りや痛み・乳頭から分泌物が出る、などの症状があらわれることがありますが、我慢できないほど強い痛みがあるとき以外は、特別な治療は必要ありません。

乳腺炎

乳腺炎は、細菌感染によって起こる乳房の病気です。痛みや膿・しこりや赤く腫れるなどの症状があります。膿がひどい状態のときは注射器で吸い出したり、切開して取り除くこともあります。

線維腺腫

線維腺腫は、10~30代の女性に多くみられる乳房の良性腫瘍です。コロコロとした硬いしこりができ、指で押すと逃げるように動きます。特別な治療は必要ありませんが、しこりがあまりに大きくなれば、局所麻酔で切除することもあります。

乳管内乳頭腫

乳管内乳頭腫とは、乳頭の近くの乳管内にできる良性の腫瘍です。乳頭から、血や血の混じった分泌物が出ます。乳がんと間違えないために腫瘍を切除することもあります。

葉状腫瘍

葉状腫瘍は20~30代の女性に多く見られる腫瘍です。初期の段階では「線維腺腫」に似ていますが、2~3ヶ月で急激に大きくなる特徴があります。

葉状腫瘍には、良性と悪性のほかに、どちらともいえない性質のものもあります。ですが、ほとんどは良性です。

もし悪性と診断された場合には乳房を切除する必要もでてきます。また、葉状腫瘍の95%は完治しますが、遠隔転移する可能性も0ではありません。

そして、良性であっても再発を繰り返していくうちに悪性に変化することもあります。葉状腫瘍は、定期的に受診して注意深く経過を見ることが重要です。

月に1回はセルフチェックしてみよう

乳がんは、数あるガンのなかでただ1つ「自分で発見できるガン」です。

月に1度のセルフチェックは乳がんの早期発見にもつながります。どんな検診方法でも100%とはいきませんが、セルフチェックはリスクも費用もかからないとても優れた方法です。

あおむけに寝て、「しこり」がないか・乳首のへこみやひきつれがないか・左右の乳房の大きさや形は以前と比べて変化していないか・わきの下にリンパ節の腫れがないか・乳首をつまんで軽く押してみて、血などの液体が出てこないかなど、自分の健康は自分で守る意識をもって月に1度はセルフチェックを行いましょう。

ただし、しこりがあったから乳がんというわけではありません。乳房には、乳がん以外にも乳腺のトラブルが起きます。

何か異常があればすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。そして、定期的に乳がん検診を受けておくことがなによりも大切です。

乳がんを防止するために

では、乳がんを防止する方法はあるのでしょうか。いくつかご紹介しますので、食生活や生活習慣を見直してみましょう。

日本食中心の食生活

乳がんだけにとどまらず、健康な体を維持するためには、伝統的なごはん・味噌汁・漬物の食生活が欠かせません。とくに「乳癌を予防するための食事療法10か条」として提唱されているものをご紹介します。

①どんな生活でもごはんを1日3杯以上食べる
②朝食はごはんと味噌汁と漬物にする
③朝のパン食は日曜日だけにする
④カタカナ食(ラーメン・パスタ・パン)は常食しない
⑤甘いお菓子を食べるなら和菓子にする
⑥果物は楽しみ程度にする
⑦野菜料理は、煮物・和え物・おひたしを中心にする
⑧動物性食品は、肉・食肉加工品・牛乳・乳製品よりも魚介類を中心にする
⑨ご飯は未精製の穀類にする
⑩神経質にならない範囲で、食品の安全性に気を配る

適度な運動

乳がんの発症にはインスリンというホルモンも大きく関係しています。インスリンには血糖値を下げる働きがありますが、肥満の人はインスリンの作用が鈍くなるインスリン抵抗性という状態になり、がん細胞の増殖が促されることがあります。

肥満を防いでインスリン抵抗性にならないようにするためには、座ったまま長時間過ごさないようにして、積極的に体を動かすことが有効です。

米国立心肺血管研究所によると、ウォーキングを週に1.2~2.5時間続けた女性は、乳がんの発症リスクが18%ほど低下することが報告されています。

乳がん予防のためにウォーキングなどの適度な運動を習慣づけて、肥満やストレスも解消しましょう。

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