高齢出産で逆子になったら帝王切開!?逆子のリスクと対策
35歳以上で赤ちゃんを産むことを指す、高齢出産。現在では、晩婚化などを理由に、初産の年齢も上がり、珍しいことではなくなりつつあるのですが、出産にはリスクがあります。
特に出産に関しては、30歳を過ぎたあたりからそのリスクは高まっていくとさえ考えられています。考えられるリスクとしては出産だけで見ても、流産や早産に始まり、産道の損傷、分娩停止などさまざまなリスクが挙げられます。
逆子も、そのリスクの中の1つです。
そこで今回は、
・逆子ってどんな状態のこと?
・高齢出産で逆子と診断されてしまったら出産はどうなるの?
・逆子を治す方法はあるの?
といった方に、高齢出産での逆子について詳しくご説明します。
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この記事の目次
逆子ってどんな状態?
逆子、と聞くとイメージするのは、頭を下にした通常の体勢とは逆の姿勢をした赤ちゃんの姿ですが、実際の逆子というのは、子宮内で赤ちゃんの頭が下にならず、頭の位置が上にあるだけでなく横にもあるなど、定位置とは異なる状態を指し、正式名称は骨盤位といいます。
しかし、通常であれば出産する時に赤ちゃんが逆子の状態になる確率は5%とされており、妊娠28~30週目頃までには治っていることが多いです。
理由としては、妊娠中期くらいまで赤ちゃんはお腹の中を自由に動き回っていることがほとんどなので、過剰に心配しなくても自然に治ってしまっているというのが挙げられます。
逆子になる原因ってあるの?
残念ながら、逆子になってしまう原因については、はっきりとわかっていないのが現状です。
考えられる原因については、子宮筋腫による子宮圧迫や生まれつき子宮に奇形が見られるなどの母体側に原因がある場合や、双子などの多胎妊娠、子宮内胎児発育遅延など赤ちゃん側に原因がある、もしくは、その他の原因として羊水過多やママの下半身の冷えから、赤ちゃんが頭を下にしないなどが原因に挙げられるといった以上の3つが考えられます。
原因は人によって変わってくるので、高齢だから逆子になりやすいというわけではありませんが、年齢と共に子宮筋腫などの確率も上がってきますので、高齢出産で逆子になってしまう場合には母体側に原因がある可能性が高くなります。
逆子のリスクって?
高齢出産であってもなくても逆子になってしまうと、それなりのリスクが伴います。
そのため、逆子と診断されると放っておいても自然に治る可能性もあるとはいえ、医師の指示に従い逆子を治す対策をママはとることになるのですが、妊娠33週目を過ぎても逆子が治る見込みがないと判断された場合には、帝王切開を検討し始める病院も多くなります。
逆子に関しては、出産が難しくなるイメージが強いですが、出産だけでなく妊娠中にも少なからずリスクがあることが考えられます。妊娠、出産におけるリスクは以下の通りです。
妊娠中に考えられるリスク
逆子になると、少なからず妊娠中にもリスクがあることが考えられます。代表的なのは早産と破水です。
逆子になることでお腹が張りやすくなるという理由や、赤ちゃんの頭が上にある状態だと子宮口に隙間ができてしまうため、羊水が流れやすいという理由が挙げられます。
そのため、妊娠中に逆子と診断された場合には、お腹が張る原因にもなる無理な運動を控えたり、身体を冷やさないようにするなどの対策を心掛けることが大切です。
また、1度破水してしまうと羊水と一緒にヘソの緒が出てしまう可能性もあるので、万が一、破水をしてしまったらすぐに病院へ向かいましょう。
出産におけるリスクについて
逆子は赤ちゃんの頭が下にない状態なので、例えば頭が上にあった場合、出産の際には赤ちゃんは足から出てくることになります。
そうなると、出産の時に頭が最後に来ますから頭が出にくくなり、お産に時間がかかってしまったり、ヘソの緒が圧迫されてしまうといった危険性があります。
最悪の場合には、時間がかかり過ぎることで赤ちゃんが低酸素状態、もしくは酸欠になってしまい、障害や仮死に繋がってしまう危険性も高くなります。
逆子にも種類がある!?
逆子と聞くと、つい頭が上になった状態を想像してしまいますが、実は逆子にも種類があります。頭のある位置だけでなく、赤ちゃんがお腹の中でとっている姿勢や状態によって種類が変わります。
その種類に関しては以下の通りになります。たとえ出産まで逆子が治らなかったとしても、種類によっては帝王切開に頼ることなく自然分娩で済んでしまうこともあります。
医師との相談が必須ですが、逆子の種類を知って赤ちゃんの状態を把握しましょう。
殿位(でんい)
お腹の中の赤ちゃんの状態が、お尻が下になり両足が共に上向きになっている状態を単殿位(たんでんい)といいます。
これに対して全腹殿位(ぜんふくでんい)という、単殿位と同様にお尻が下なのですが、両足の膝が曲がって体育座りのような状態になっている場合と、片膝が曲がっているのに、もう片方は上に上がっている状態の不全殿位の2つがあります。
どちらの状態にしても自然分娩で出産することができることがほとんどですが、全腹殿位の場合、足がお尻よりも高い位置にないと、単殿位に比べて自然分娩をするには少しリスクが高くなってくるとされています。
足位(そくい)
足と名前にあるように赤ちゃんの体勢が足を下にしており、逆子をイメージする時にまず思いつく赤ちゃんの状態です。
足が下にある状態で、お腹の中で赤ちゃんが立っているように見える、両足ともに伸びきった状態の全足位と、片足だけ伸ばしている、片足立ちのような状態の不全足位に分けることができます。
先に触れたように伸びた足を下にした状態は出産する時に頭が出にくくなってしまいやすく、どちらの状態にしても自然分娩は難しくなってくるので、帝王切開での出産をする場合がほとんどです。
膝位(しつい)
膝がポイントになる赤ちゃんの状態です。
2種類に分けることができ、両膝を曲げたまま、その膝が一番下になっている状態を全膝位、片膝だけなものの、膝が曲がってしまっている状態を不全膝位と呼びます。
足位のように出産の際に足先から出てきてしまうわけではありませんが、膝が先に出てきて頭が最後と足位とあまり変わらない流れになってしまうので、その危険性も考慮して自然分娩ではなく、帝王切開での出産をすることになります。
高齢出産で逆子の場合は帝王切開?
帝王切開とは赤ちゃん、もしくはママに問題が生じ、自然分娩での出産が困難、危険と判断された場合に行われる出産方法です。
方法としてはママの下腹部と子宮を切開して赤ちゃんを取り出すというもので、高齢出産をするママが必ず耳にする出産法になります。
高齢出産に加えて逆子であった場合には、帝王切開を勧められる場合が多いように感じますが、基本的には高齢出産であれば、逆子でなくても帝王切開や吸入分娩を勧められる可能性が高くなります。
理由としては、自然分娩では不安がある時に母子の安全を優先するためであったり、高齢出産で起こる可能性のあるトラブルを避けるなどの理由が挙げられますが、現在では妊婦さんの6人に1人は帝王切開で出産しています。
帝王切開をするケース
高齢出産であれば帝王切開のケースが多いのは先に触れた通りですが、だからといって高齢出産であれば、必ず帝王切開を選択するわけではありません。
高齢出産をしたママの中には、元気に自然分娩で出産をした人も多くいます。帝王切開が行われるのは2通りのケースがあり、医師もただ闇雲に帝王切開を勧めているわけではありません。
どちらの場合でも母子の安全を第一に考えてのことです。医師が帝王切開を行う理由としては次の通りになります。
参考記事>>高齢出産で安産を目指そう!リスクだけではない高齢出産
予定帝王切開
陣痛が始まる前にママに相談し、計画を立てた上で行う帝王切開の方法です。
一般的に逆子以外にも高齢出産にはさまざまなリスクが伴うという理由から、万が一の危険回避のためにも、病院にもよりますが高齢出産のママは、この予定帝王切開を勧められる場合が多くなります。
この方法で出産を進めていく場合は、妊娠30~35週目位まで逆子を治す対策をとり様子をみますが、妊娠36週目に入っても戻らない場合には帝王切開を検討することになります。
手術日は、陣痛や破水などを避けるため出産予定日の2週間前、妊娠38週目頃に設定されることが多いです。
緊急帝王切開
予定帝王切開の場合、陣痛が起こる前に手術を行うことになるので陣痛の痛みもなく、下腹部を切開するにしても麻酔をかけるので、麻酔をする時に痛みを感じる以外、通常の出産よりもあまり痛みを感じずに出産を終えることができます。
しかし、それでは出産をした気がしないというママも多く、また、逆子とはいえ単腹位など出産へのリスクも低い体勢であれば自然分娩もできなくはないことから、予定帝王切開を選択しないママもいます。
しかし、医師と相談の上で決めていたとしても、出産中には胎児仮死や臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)など異常事態が発生することもあります。
その場合に選択されるのが緊急帝王切開で、出産の途中に緊急を要すると医師が判断した場合に行われます。
逆子を治す方法ってあるの?
もしもの場合には帝王切開という出産方法を選択できるにしても、帝王切開にも入院日数が4、5日ほど長くなったり、目立たないとはいえ傷跡が残ってしまう、2人目以降も帝王切開の可能性が高いなど、いくつかデメリットがあります。
そのため、帝王切開を選択しなくても治せるのであれば出産までに逆子を治しておきたいところです。逆子を治す方法として挙げられるのは以下の通りです。
ただし、先にも触れたように帝王切開はママと赤ちゃんの安全を考えてとられる出産方法になります。たとえ、この対策で元の姿勢に赤ちゃんが戻らなかったとしても、帝王切開で無事に出産することができますので、逆子になったからといって、あまり思いつめないようにして下さい。
ツボ押し、お灸をすえる
くるぶしの内側から指4本分離れたふくらはぎの辺りにある三陰交と、足の小指のすぐ外側にある至陰というツボを指で押す、もしくは同じ場所にお灸をすることで逆子に効果があるといわれています。
ただし、ツボ押しの場合には時期を間違えると悪影響を与えてしまうツボもあるので、ツボ押しを行う場合には医師に逆子治療を勧められる妊娠30週目、お灸の場合には妊娠28週目から行うのが効果的とされています。
費用を考えると、お灸はともかくツボ押しなら自分でもできそうな気がしてきますが、初心者が何の知識もなく行ってしまうのは危険です。
行う前に必ず担当の医師に相談の上、ツボ押しもお灸も鍼灸院に行くなどプロの施術を受けるようにしましょう。
どうしても自宅でも試したいというママは、鍼灸院に行った際にプロの先生に自宅でのやり方や注意点を一緒に指導してもらうことがオススメです。
逆子体操をする
逆子を治す方法として、もっとも一般的なのが逆子体操です。この体操をすることで、骨盤を緩め、お腹の中の赤ちゃんが動きやすい状態を作ることができるので、赤ちゃんを自然に逆子から元の姿勢に治すことができる体操といわれています。
赤ちゃんにもママの身体にも負担があまりかからない方法なのでおススメです。ただし、切迫早産の危険性があるなど、ママの中には体操をしない方が良い場合もあります。
そのため、逆子体操を始める場合には、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。また、始めてみてお腹に張りを感じる、痛みを伴う場合にはすぐに体操を中止して下さい。
ママの身体の調子を見ながら、無理をして行わないことが大切です。
外回転術
外回転術とは、子宮収縮を薬で抑えた上で骨盤を枕などで高く上げておき、医師がママのお腹に手を添えて、外から赤ちゃんをぐるりと回転(反背中回り)させる方法です。
施術時間は平均2~3分程、遅くても10分程度で終了するので、逆子を治す方法の中でも、短い時間で済む対策とされています。
施術ができるのは羊水が一番多いとされる妊娠30週前後、病院によっては早産を誘発してしまった場合でも未熟児分娩にならないように、妊娠35~37週で行う病院もあります。
ただし、外回転術は力を入れて行われるので母子ともに負担がかかりますし、成功する確率も6割とされています。
また、この施術を行うことで破水したり、胎盤が剥離するなど早産を誘発してしまう恐れもあります。
そのため、施術ができる医師は経験と技術がある人に限定されていますし、行う際には、前述にもあるように子宮収縮を抑える薬、麻酔を用いたり、胎児の心拍を確認するなど、慎重に慎重を重ねて行うことになります。
そんな背景があるため、無事に成功したとしても、術後経過を見るということでそのまま入院することもあります。
子宮奇形や、前置胎盤などママによっては、この方法がとれないこともありますし、リスクもそれなりに伴うので、行う際には医師や家族とよく相談することが大切です。
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