低出生体重児の赤ちゃんとは?高齢出産の関係と原因について
待望の赤ちゃんに恵まれ、元気いっぱいに産まれてきてくれたものの、新生児室に並んだ赤ちゃんを見ると、ちょっと小さ目に感じてしまうこともあります。
高齢出産を終えたママにとっては、健康に産まれてきてくれただけでも大満足ではあるものの、ちょっと心配が頭をよぎってしまうことは否めません。
そこで今回は、
・赤ちゃんが低体重になってしまう原因は?
・高齢出産と赤ちゃんの低体重は関係あるの?
・赤ちゃんの出生体重について知りたい!
といった方に、新生児の赤ちゃんの出生体重のあれこれや、その原因、リスクなどについて詳しくご紹介します。
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この記事の目次
どのくらいの体重の赤ちゃんが低体重なの?
新生児の赤ちゃんは、髪の毛の多さや体の大きさなど、個人差も大きく、かわいい我が子でありながら、心配に思うことも多々あります。
特に、小さめだと気にしていた赤ちゃんが、低出生体重児だと診断されてしまうと、その不安たるやいかばかりのものでしょう。
大人の体重にも標準や痩せ気味、太り気味などの指標があるのと同じように、新生児の赤ちゃんにも、体重の目安が設けられています。
産まれた時の体重が少ない低出生体重児の定義としては、2,500g未満で産まれた新生児の赤ちゃんのことを指しています。
また、低出生体重児の中でも、更に出生体重が1,000g未満の赤ちゃんを、超低出生体重児といいます。近年では、出生体重が2,500gに満たない赤ちゃんは、10人に1人いるともいわれています。
もしかしたら、低体重児という言葉は耳慣れないかもしれません。以前は未熟児という言葉も使われていましたが、最近では出生体重に応じて、低出生体重児や超低出生体重児というようになっています。
新生児の平均出生体重の変化
日本全国的に見て、新生児の出生数は年々低下しているにもかかわらず、低出生体重児の割合は増加しています。
これは、新生児医療の目覚ましい進歩により、さまざまな原因によって今までなかなか生存が困難だった赤ちゃんの命も、助けられるようになったことや、不妊治療の方が増えるに伴い、多胎児を出産される方が増えたこと、お母さんが痩せ型である人が増えていることなどが主な要因であるといわれています。
厚生労働省は、生後14日以上2歳未満の乳幼児を対象に、乳幼児の身体発育の状態を調査し、我が国の乳幼児の身体発育状況を発表しています。
平成22年の「母親の年齢階級別2,500g未満児の割合」によると、お母さんの年齢別の2,500g未満の赤ちゃんが出生された割合を見てみると、
・14歳以下…17.6%
・15~19歳…10.7%
・20~24歳…9.0%
・25~29歳…8.9%
・30~34歳…9.4%
・35~39歳…10.7%
・40~44歳…13.1%
・45歳以上…19.5%
となっています。このデータから、卵子がまだ成熟したとはいえない、未成年である20歳以下お母さんの場合にも低出生体重児の誕生は多いものの、やはり、高齢出産といわれる35歳以上のお母さんの赤ちゃんに、2,500g未満の赤ちゃんの誕生の割合が多いことが分かります。
卵子の機能が低下し始める高齢出産の方の場合には、低出生体重児の出産のリスクが高まることも気に留め、妊娠中の生活習慣にも気を付けたいところです。
小さく産んで、大きく育てろとは
昔から赤ちゃんを出産する時には、お産自体が軽く済むようにとの願いも込めて、小さく産んで大きく育てろ、と言われることが多くなっていました。
しかし、実際には小さく産まれた赤ちゃんには、免疫力が少なかったり、感染症にかかりやすくなったり、障害を持って産まれるリスクが高まったりするなど、さまざまな弊害が生じてしまいます。
小さく産んでではなく、適正な体重で適正な妊娠期間で出産することが、赤ちゃんの成長のためにも大切になってきます。
赤ちゃんの健やかな成長のためには、母体であるお母さんの健やかで、規則正しい生活、そして、バランスの取れた食生活が欠かせません。
低体重になる原因は何?
近年、新生児の赤ちゃんの中でも、低出生体重児の割合が年々増加しているといわれています。
厚生労働省の調べによると、1990年の低出生体重児の割合は、全体の6.3%だったのに対して、1995年には7.5%、2000年には8.8%、2004年には9.4%というように、年々増加傾向で推移しています。新生児の赤ちゃんが低体重で産まれて来るのには、さまざまな原因が考えられますが、どのようなものがあるのでしょうか。
低出生体重児の誕生の原因として考えられる主なものを、いくつかご紹介しましょう。
早産
早産とは、正期産(妊娠37週0日から妊娠41週6日迄)にならずに、妊娠22週から37週未満で予定日よりも早い時期に産まれてしまうことです。
早産になるのにも、いくつかの要因があります。赤ちゃんやお母さんに危険が生じ、リスクを回避するために、やむを得ず早目に出産を促す場合もありますが、その他にも、お母さんの喫煙、ダイエットなどによる栄養不足、妊娠高血圧症候群、子宮内胎児発育不全、歯周病などが良く挙げられます。
一方で、高齢出産との関係も無視できないものがあります。高齢出産の方は、卵子の老化や妊娠高血圧症候群のリスクの高さなどのリスクも懸念されますが、そのどれもが早産につながる可能性を秘めています。
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妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は、高齢出産の方や元々血圧が高い方、妊娠時の急激な体重増加などによって発症しやすくなる病気です。
妊娠高血圧症候群の場合には、早産になってしまうリスクもありますが、胎盤の血管に必要以上に圧力がかかり、おなかの赤ちゃんに十分な栄養を送ることができなくなってしまうといわれています。
そのために、赤ちゃんがおなかの中で十分に育つことができず、低体重になってしまうものです。
行き過ぎたダイエットや、妊娠時の過度な体重制限
お母さんの身体の状態は、赤ちゃんにそのまま影響を与えてしまうことは多くなります。妊娠以前の過度なダイエットであっても、赤ちゃんを育てる大切な土壌になるだけに、お母さんの栄養不足も影響を与えますし、何よりも、妊娠中の栄養不足も多大なる影響を与えてしまいます。
妊娠中には、おなかの赤ちゃんの体重と羊水などを考慮して、標準で9~12kgの増加が望ましいといわれています。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、バランスの取れた食生活も欠かせません。
妊娠中のお母さんの喫煙や飲酒、受動喫煙の影響
喫煙や飲酒をすることによって、お母さんの血管が収縮し、赤ちゃんの成長に十分な血液や養分を送ることが困難になるために、赤ちゃんが低体重になってしまうことが分かっています。
特に喫煙による影響は大きく、血液中の酸素も奪ってしまうために、赤ちゃんが低酸素状態になり、脳の発達にも多大なる影響があることが分かっています。
受動喫煙も同様の問題が生じますので、注意が必要です。お母さんが妊娠を意識した時点で、禁煙に努めることはもちろんのこと、パートナーの方にも協力してもらうことが必要になってきます。
喫煙や飲酒は、赤ちゃんが低体重になってしまうリスクだけではなく、発達障害や行動障害など、さまざまな弊害を及ぼす危険性があることも分かっています。
参考記事>>喫煙は高齢出産のリスクUP?!タバコの悪影響について知ろう
歯周病
妊娠中のリスクと、歯の病気には何の関係もないように思われますが、近年の研究の中で、歯周病と体との関係や、おなかの赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしてしまうことなどが分かってきました。
歯周病菌が、歯と歯茎の間から体内に侵入し、赤ちゃんの成長を妨げてしまうのです。妊娠とは別にも歯の定期的な治療は必要不可欠ですが、妊娠を意識し始めた頃には、歯の治療も済ませておきたいものです。
また、妊娠中には、体調の変化やホルモンバランスの変化に伴い、歯のお手入れも難しくなることがありますので、注意しましょう。
その他、多胎妊娠など
その他にも、高齢出産の方など、体外受精などの不妊治療を行なった方は特に、多胎児を妊娠する割合が高くなっています。多胎児の場合にも低出生体重児になってしまうことがあります。
低出生体重児でも十分育つ力はあるの?
低出生体重児の場合、赤ちゃんの小さな身体を見ると、その後の成長が心配になることがあります。
妊娠37週以降の正期産の赤ちゃんの場合には、身体の機能はほぼ完成した状態になっていますので、出産後の成長にはほとんど問題がないものと思われます。
しかし、体重が極端に少ない赤ちゃんや、妊娠期間が短く出生した赤ちゃんの場合には、産まれた時期が早ければ早い程、赤ちゃんの身体の機能は未熟になりますし、免疫力も弱くなりますので、その後の成長や感染症などの心配が尽きません。
しかし、近年の医療技術の進歩は目覚ましく、低体重で生まれた赤ちゃんの場合には、新生児医療によるサポートは必要なものの、多くの場合にはしっかりと成長することができるようになってきています。
小児科の先生の指示に従い、十分なケアを行なうようにしましょう。超低体重児の場合には、免疫力の弱さから、黄疸などの症状も出やすくなっています。
新生児集中治療室や未熟児室など別室に手の特別なケアが必要になってきますが、十分なケアを施すことで心配の少ないことも多いものです。主治医の指示に従いましょう。
低出生体重児のリスクとは?
低出生体重児であっても、身体の機能ができ上がってくる正期産(妊娠37週0日から妊娠41週6日迄)に産まれた赤ちゃんに関しては、超低出生体重児であっても徐々に標準に近い成長に近づき、小学校就学時頃には、ほとんどのお子さんが標準体重で産まれた赤ちゃんと同じよう生活を送ることができるようになってきます。
しかし、赤ちゃんの成長は個人差も大きく、個々に応じた対応が必要です。正期産前に出生した赤ちゃんに関しては、おなかの中で身体の機能がどの程度仕上がっているかによっても、その後の成長やリスクに違いが生じてきます。
低出生体重児の場合には、正期産の赤ちゃんに比べて、内臓疾患の他、聴力障碍や学習障害、精神発達遅滞、注意欠如多動性障害などの障害になりやすいといわれています。
また、更に在胎期間が短い赤ちゃんに関しては、身体機能の障害の他、脳性麻痺や視力障害、精神発達遅滞などのリスクが高まるといわれています。
このような赤ちゃんの場合には、専門医の適切な診断の下、それぞれの障害に応じた個々の適切なフォローが欠かせません。
障害によっては、成長とともにゆっくりではありますが、改善されるものもありますので、定期的な診断やケアが必要になってきます。さらに、低出生体重児の場合には、成人後に、高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすいとの報告もあります。
低出生体重児の誕生を防ぐために
近年の日本における低出生体重児の増加を背景にして、厚生労働省では平成13年より、「健やか親子21」の中で、「妊産婦のための食生活指針」を提唱しています。
平成27年度からは、新たに2次計画が開始されています。この中では、妊娠中だけではなく、妊娠以前からも食生活の重要であることが示されています。
中でも、妊娠前の肥満体格指数(BMI)の値が18.5以下の痩せ型の方は、低体重の赤ちゃんが生まれる割合が高くなることが指摘されています。
そのために、妊娠中のバランスの取れた食生活や、規則正しい生活を送ることはもちろんのことですが、妊娠期間中に、適切な体重増加量といわれている9~12㎏の体重増加も、理にかなったことだといえます。
それでは、「妊産婦のための食生活指針」を中心に、留意したほうが良いことなどを見てみましょう。
妊娠前から健康なからだづくりをしましょう
妊娠前のやせ型や肥満型の方は、妊娠期にもトラブルになることが多く、分娩時の異常も懸念されます。妊娠前からのバランスの取れた食生活と、適正な体重の維持を心掛けましょう。
妊娠前にやせ型で、しかも妊娠時の体重増加が7㎏未満の場合には、低出生体重児の出産のリスクが高まります。
また、体脂肪と卵巣の機能は深い関係があり、痩せすぎの場合には、月経不順や卵巣機能不全を起こすリスクも高まります。食生活には、「食事バランスガイド」の活用もおすすめです。
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BMIの指数に注意しましょう
BMIは肥満度を示す指標で、体重(㎏)/身長(m)×身長(m)で算出されます。18.5未満が痩せ型(低体重)、18.5以上25.0未満が普通、25.0以上が肥満型になっています。
赤ちゃんの健康を考える上でも、出産後のお母さんご自身の健康を考える上でも、標準体重の維持を心掛けたいものです。
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