高齢出産をする女性だけの悩みじゃない!産む選択と産まない選択
まず知っておいてほしいのは、子どもを産むことは決して女性の義務ではないということです。
私たち女性には「産む選択」「産まない選択」を選ぶ権利があるのです。これは1994年に開催された国際人工開発会議で「性と生殖に関する健康と権利」として提唱された概念です。
人間は自分自身が幸せな生活を送ることが基本であり生きていくための土台です。そのうえで子どもを産むか産まないか、それは女性自身が選ぶことなのです。
産むのはあなた自身なのですから、旦那さんやまわりの人の言葉はあくまで参考にとどめておいて、人の意見に振り回されないようにしましょう。
そこで今回は、
・産まない選択をした理由を知りたい
・産みたくても産めない環境とは?
といった方に、子どもを産む選択と産まない選択について、取り巻く環境や社会を含め詳しく見ていきます。
自分の気持ちとしっかり向き合って、あとで後悔しないよう納得できる答えをみつけてください。
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この記事の目次
子どもを産まない理由のトップはお金
日本の少子化は大きな問題ですが、出生率が下がっている一番の原因は経済的な理由だといわれています。皆さんもすでにご存知のように、現在の日本は子どもを育て上げるにはたいへんなお金がかかります。
高齢出産するご夫婦は、ある程度経済的に余裕ができたから踏み切ったという方も多いのでしょうが、みんながみんな余裕があるわけではありません。
子どもが大学に行く頃には旦那さまが定年だったり、ダブルインカムでやってきた奥さまの収入が減るのは痛いというケースもあります。また、子育てに対する支援が足りないから不安だという声も聞きます。
子どもは産んでしまえばハイ終わりというわけにはいきません。産んでから成人するまでにどれぐらいのお金がかかるかを考えて、先行きに不安がないように備えておく必要があります。
高齢出産の場合は特に、ご夫婦どちらかに何かあったときのことも念頭においておかなければなりません。その時に残された家族が困らない生活を送れるようあらかじめ準備しておく、それは子どもをもつ上で絶対に考えておかなければならないことなのです。
子育てと仕事の両立は難しい
最近では「イクメン」という言葉も普通に聞かれるようになってきましたが、とはいってもやはり今の日本では子育てのメインは女性です。世界の中でみても、日本の男性が育児にかかわる時間はまだまだ短いのが実態です。
そして旦那さまが積極的に子育てを手伝ってくれる国では子どもの出生率が高い、というのも動かしがたい事実です。
しかし旦那さまだけを責めるわけにもいきませんね。男性が育児に参加することを推奨しているような会社はそうはありませんから、育児を理由に休暇を取りたいと願い出たら立場が悪くなるということも十分にあり得ます。
どんなに旦那さまが「自分も子育てを手伝いたい」と思っても実行に移すことは難しい部分もあります。
旦那さまがなかなか育児に参加する時間がとれないとなると、やはり子育てのほとんどは奥さまがしなければならなくなります。しかし家事をして子育てをして、そのうえ仕事も続けるのは大変です。
やっぱり子育てしながらこれまでのように仕事をするのは無理だと、仕事をあきらめる奥さまが多いのも仕方のない状況なのでしょう。
また、育児と仕事の両立の難しさから職場を去らざるをえなかった女性を目の当たりにして「この仕事をやめたくない、今は出産より仕事をとろう」と産まない選択をしている女性も多いのではないでしょうか。
職場に戻れなくなる
女性が子どもを産まない選択をする理由に、職場に戻れなくなるからという残念なものもあります。
自分なりに努力をしてキャリアを積んできた仕事であったり、やっと夢が叶ったという仕事であればなおさら、出産してもその仕事を続けたいと思うものです。
しかし現実は、産休が利用できなかったり退職に追い込まれたり、産休が取れても復帰したら部署異動させられたり減給になったりと、それまでのキャリアは全てゼロであるかのような理不尽な扱いをされることも多々あります。
もちろん小さい子どもがいるお母さんは、子どもが病気にでもなれば休んだり早退することもあるでしょう。独身の女性と同じように働くのは無理なのかもしれません。
ですが長年勤めてきた経験と実績があるのですから、本来ならばそれまでと同じように仕事ができる環境でなければならないはずなのです。
実際に海外では女性が妊娠・出産しても変わりなく仕事を続けていける国がたくさんあります。先進国といわれる日本の現状が、女性に出産をためらわせる要因を作っているともいえるのではないでしょうか。
子どもを預けるところがない
待機児童の問題も深刻です。好きな仕事を続けたい、収入が減るのを避けるために仕事を続けたい、などの理由で出産後の職場復帰を願っている女性はたくさんいます。そして中には出産前と同じように働ける職場も少なからずあります。
そこで問題になるのが子どもを預けるところがないという事です。安心して子どもを預けられる場所がない以上、お母さんは家にいることが前提になってきます。つまり専業主婦になるということです。
それは女性にとって人生設計が180度変わることです。なぜなら今までやってきたやり甲斐のある仕事も、目標をもって積み上げてきたキャリアも、仕事を通して築き上げてきた人間関係も、何もかも失ってしまうことにもなりかねないからです。
女性の生活は妊娠・出産によって大きく変わってきます。自分が納得した時期に産みたいと思うのは女性なら無理からぬことですし、今は産まないという選択をするのも仕方のないことだと思います。
女性が安心して出産できる環境や制度を整えることは個人でどうにかできることではありません。少子化は女性だけの問題ではなく、社会全体で取り組まなければ解決しない問題だということです。
不妊治療にかかる費用が高額
子どもを産まない理由のトップは経済面でした。そして高齢出産の場合は経済的にゆとりがあるご夫婦が多い、というのがメリットとして挙げられます。しかし同時に、高齢出産になると子どもが授かる可能性が低くなることも否定できません。
そこで不妊治療を検討してみようというご夫婦も多くなるのですが、不妊治療は健康保険が適用されないことが多く、検査や治療費はすべて自己負担という場合もあります。
さらに一度受ければいいという検査は少なく、受診するたびに同じ検査を受けることになるので、治療が進めば進むほど費用もかかってきます。
不妊治療は高額であるため、治療はもちろん受診さえためらう人が多いのです。「産まない」というより「産めない」という現実があるのもまた悲しい事実です。
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女性は子どもを産むのが当然ですか?
女性は結婚したら子どもを産むのが当たり前、子どもを産むのは女性の仕事、二人産んでやっと一人前、むかしはそう言われていましたね。今でもその風潮は残っていて、とくに地方に行けば行くほどその傾向は強いようです。
しかし結婚したからといって女性すべてが「子どもが欲しい!」と思うものでしょうか?いずれは欲しいと思うかもしれないけど今じゃない、産みたいか産みたくないかよくわからない、今は考えられない、といった女性も多いのではないかと思います。
ところが「女性は子どもを産んで育てることに幸せを感じるもの」という雰囲気を醸し出されると、なかなか本心を言えなくなってしまいます。それがお義母さまなど旦那さまのご親族ならなおさらです。
ですが実際に子どもを産むのはあなたです。子育てもあなたにかかってきます。まわりの人が女性はこうあるべきだといっても、その人たちが出産や子育てをするわけではないのですから流される必要はありません。
あとで「こんなはずじゃなかった」と思わないでいいように、自分の気持ちを旦那さまに正直に話して理解してもらいましょう。子どもは夫婦で育てるものですから、お互いが納得するまで充分に話し合うことこそが重要なのです。
あきらめるという選択
不妊治療を始めたからすぐに妊娠できるというわけではありません。早い段階で妊娠する人もいれば、何年かかっても授からない人もいる、不妊症は人によってその原因が異なるため見通しが立ちにくいのです。
治療が長くかかれば治療を受ける本人の精神的な苦痛も大きくなっていきます。治療に通っているのになぜ妊娠しないんだろう、本当に子どもができるようになるんだろうか、不安や焦りやプレッシャーは相当なものだと思います。
いっそ「子供は100%できません」と言われたほうが楽なのに、とまで思い詰める女性もいます。
検査を何年間も続けてそれでも妊娠できなかった奥様に、治療を中止しようと提案する旦那さまもいるようです。奥さまは心身ともに疲れきっていて、旦那さまはそんな奥さまを見ているのが辛かったそうです。
奥さまにしてみれば「奥さんが私でなければ夫は子どもを持つことができたかもしれない」という申し訳ない気持ちもあったのでしょう。だから自分からは治療をやめることができなかったのですね。
旦那さまは奥さまの気持ちも充分に理解したうえで、治療をやめて子どもをあきらめることにしました。そして夫婦二人で生きていく道を選んだそうです。
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障害があるとわかった時
高齢出産でよく聞くリスクの一つは、赤ちゃんが障害をもって産まれてくるリスクが高いということです。もっとも高齢だから必ず障害児が産まれるということではなく、若いお母さんから産まれた赤ちゃんにもそのリスクはあります。
問題は、障害があるとわかった時にどうするかです。「せっかく授かった命だから」「産まないなんて赤ちゃんが可哀想」まわりの人はほとんどがそう言うでしょう。ですが、その人たちが障害をもって産まれてきた赤ちゃんを代わりに育ててくれるわけではありません。
ただでさえ育児は大変なことですが、普通なら数年もすれば手が離れてきます。しかし障害がある子どもの場合は、完全に手が離れるということはありません。
お母さんはずっと子どもの世話をし続けなければならないのです。その大変さを考えると、本人でもない人間がとやかく言うことはできないはずです。
それでも子どもを受け止めるかどうかは、夫婦で話し合って決めるしかありません。夫婦そろって覚悟ができるかどうかではないでしょうか。
もし少しでも障害をもって産まれてくる我が子を疎んじる気持ちがあったら、その時はあきらめてしまうほうが赤ちゃんのためなのかもしれません。
ただ、ある産婦人科の医師が「障害をもつ子どもは、障害をもっていても愛してくれる優しい親のところにしか産まれてこない」とおっしゃっていました。
産むか産まないか、どちらを選択しても辛いことには違いないのです。自分たちでどこまでやれるか、サポートを頼める人はいるか、経済的にやっていけるかなど、これまで以上に具体的な話し合いが必要となり、夫婦が覚悟をもって決断しなければなりません。
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ディンクスとデュークス、夫婦のライフスタイルの違い
ディンクスとは共働きで子どもを持たない夫婦「double income no kids(DINKS)」のことです。
結婚しているからといって必ずしも子どもを持たなければならないとは限らない、それよりも経済的にゆとりをもって生活を楽しむことに重きをおきたいというライフスタイルのカップルです。
夫婦ともに仕事をもち、子どもを産まないという選択をしています。夫婦が同じ気持ちで選んだライフスタイルなので、当人同士が良ければそれはそれでアリなのだと思います。
しかし、ある時期になって唐突に「子どもが欲しい!」と思うこともあり得るかもしれませんね。
デュークスは逆に、夫婦どちらもフルタイムで働きながら育児をしている夫婦「Double Employed With Kids」のことです。
海外ではそう珍しくはないライフスタイルではないでしょうか。夫婦そろってフルタイムで働けるというのは、女性の職場復帰が難しい日本では羨ましい話です。
また、旦那さまが育児を手伝ってくれるからこそ、そして旦那さまが育児に参加できる環境だからこそできるのかもしれません。
ディンクスとデュークス、どちらも夫婦で決めたライフスタイルだからこそ、お互いを尊重しながら楽しく生活していけるのでしょうね。
高齢出産の場合、産むか産まないかはご夫婦で相談して決めることですが、産めるか産めないかは事前に検査して医師の判断を仰ぐ必要があります。
今の日本の医学は進んでいますので、昔ほど高齢出産のリスクが高いということもありません。産む選択、産まない選択、いずれにしても後で後悔などしないようにご夫婦でじっくりと話し合って決断してくださいね。
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