高齢出産だと巨大児が生まれてくる可能性が高くなるの??
何かと不安を抱いてしまいがちな高齢出産ではありますが、無事に赤ちゃんが産まれてきてくれたとしても、産まれたばかりの赤ちゃんの体重によっては不安になることがあります。
赤ちゃんの体重が平均より軽すぎると危険を伴う場合がありますが、逆に赤ちゃんが大きすぎる場合にも、さまざまな危険や問題が発生する可能性があり、高齢出産の場合、巨大児が生まれやすいともいわれています。
そこで今回は、
・巨大児ってなに?
・高齢出産だと巨大児になりやすいの?
・高齢ママが巨大児を予防できる方法を知りたい
といった方に、高齢出産における『巨大児』についての可能性や予防について詳しくご説明します。
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この記事の目次
巨大児について
まずは『巨大児』とはどんな状態のことを指しているのかを知りましょう。
巨大児の基準とは
本来ならお腹の中に子供ができると、10ヶ月と10日を経て大きくなり、出産を迎える頃には体重が3000グラム程度になるのですが、赤ちゃんが産まれてきた時の体重が4.000グラムを超えていた場合、その子供は『巨大児』といわれます。
また、この時身体は大きいけれど、特に目で確認できるような異常はない状態の赤ちゃんのことをいいます。
出産予定日を過ぎてからの出産の場合のみではなく、予定日以前に出産された場合でも巨大児の赤ちゃんが生まれてくる場合も多いのです。
ほとんどの場合、満期産児で出産予定日の前後で生まれるため、お腹の中で育ちすぎてしまったという状態とは違います。
そして出産の前の段階での赤ちゃんの体重は、お腹の中にいるので直接計れないため、超音波計測値を使用した計算にって求められるため、200~300グラム程度の誤差があることがあたりまえです。
そのため、あまりに異常な数値の場合は別ですが、出産前に少し重いかも…くらいの段階ならば、あまり神経質になりすぎないように気をつけながら、お医者さんからの指示に従いましょう。
超巨大児とは?
巨大児の基準は4,000グラムとされていますが、4,500グラムを超えて産まれてきた場合は『超巨大児』といわれます。超巨大児の場合、母体に後遺症が残ってしまう可能性が高く、体重が重いほど出産のリスクも高くなるのです。
巨大児が産まれてくる原因や可能性は?
巨大児には2種類あり、『対称性巨大児』と『非対称性巨大児』に分かれます。
『対称性巨大児』の場合は、遺伝子的な問題や子宮内環境によって巨大児になってしまったものです。これは遺伝子的な意味でただ大きくなってしまっただけの赤ちゃんなので、身体に特別な影響や問題はあまりありません。
ただ胎児が大きすぎるために、出産の際に問題が起きやすい場合があるので、医師とよく相談して出産方法や、何かあった時の治療の方針を決めましょう。
『非対称性巨大児』の場合は、稀に臓器の膨張や呼吸不全などといった症状が見られる危険があり、これは母親が糖尿病や高血糖の場合に起こりやすいといわれています。
母体が高血糖になってしまうことにより、胎児も胎盤を通じて高血糖になってしまい、その血糖値を下げるために『胎児インスリン』というホルモンが大量に分泌され、胎児インスリンの中には成長ホルモンも存在しているため、赤ちゃんの体重の増加を促してしまい巨大児になってしまうと考えられているのです。
そのため対称性巨大児に比べ、非対称巨大児が産まれてくる場合リスクが高いといわれています。
他にも見た目的には問題なく見えても、改めて調べてみると呼吸不全が起きていたり、肝臓などが腫大してしまっている場合もあるので注意が必要です。
遺伝子は生まれ持った物のため簡単に変えることはできませんが、糖尿病や高血糖については十分な注意が必要です。
また、子宮内環境は個人差もありますが、高齢になるほど子宮内の環境は衰えてくるため、あらかじめ検査をしたり、予防をした生活が必要になってくるといえます。
巨大児の出産の際起こりうる可能性とは?
巨大児を出産する際には、母体や赤ちゃんにさまざまな問題が起こりやすいといわれています。まずはどんな症状の可能性があるのかを正しく知りましょう。
難産になりやすい
母体の産道に対して赤ちゃんが大きすぎる場合に難産は起きやすくなります。そのため巨大児の場合は難産になりやすく、赤ちゃんが生まれてくるまでに非常に長い時間が必要になります。
また、一般的に15時間以上かかる分娩に対して分娩時間が長いため、難産の際の出産の際は想像以上に困難を極めたり、時間を要する場合があります。
そして分娩時間が長すぎる場合、赤ちゃんに酸素が十分に届かず、呼吸障害や胎児仮死などに繋がってしまうリスクがあります。
その場合後遺症が残ってしまう場合が高いため、自然分娩では難しそうな場合は早めに帝王切開に切り替える事も必要です。
巨大児や難産の場合、普通の出産よりも体力を消耗してしまうため、体力がなかったり高齢での出産の場合は、医師と相談した上で初めから帝王切開による出産を選ぶ事も候補に入れる必要があります。
裂傷しやすい
胎児の身体が大きすぎることにより、分娩の際に産道を赤ちゃんが通る時、子宮頚管や膣、会陰などを傷つけてしまう『産道裂傷』というものが起きてしまう可能性があります。
また裂傷がひどく重症の場合は、大量に出血してしまう危険性があるほか、次以降の妊娠に悪い影響を及ぼしてしまう危険性があります。
分娩の際に赤ちゃんがケガをしやすい
巨大児の場合、狭い産道とサイズがあわずに体のさまざまな場所がつかえてしまい通れなくなる事があります。
中でも赤ちゃんの肩がつかえやすく、赤ちゃんの身体に強い負担がかかってしまい、鎖骨が折れてしまったりわきの下周辺にある神経を傷つけてしまったりと、ケガをさせてしまう可能性があります。
また高齢での出産の場合は、産み出す力が足りず、時間を長引かせてしまい余計につかえやすくなってしまったり時間がかかってしまう原因になりがちです。
後陣痛がひどくなりやすい
出産の際は子宮の大きさが広がっているのですが、巨大児の場合、通常よりも更に子宮の大きさが広がっていってしまっています。
そのため出産の後に子宮が元の大きさに戻るために収縮する際に起きる後陣痛が通常よりもひどくなり、強い痛みを感じる場合があります。
巨大児に起こりやすい病気や障害
遺伝が原因による巨大児の場合は、基本的に特別注意すべき症状は出ません。
ですが、母体の糖尿病や高血糖などが原因で巨大児となってしまった非対称性巨大児の場合は、呼吸困難や呼吸障害、低血糖、心不全、多血症、低カルシウム血症、新生児黄疸などをはじめとした病気や障害があらわれてしまう可能性があります。
巨大児は予防できる?
母体に遺伝的な要素や体質に問題がある場合の予防は難しいですが、それ以外の場合は普段の生活の中でできる予防も存在します。
気にしすぎるのはよくありませんが、何が予防になるのかを知った上で出産までの生活に取り入れてみたり実践してみたりしましょう。
過度な体重の増加をおさえる
妊娠中は体重が増加していくものですが、やはり限度があるため、できれば10キロ以内の増加に留めることが、子供が巨大児にならないための予防となります。
どうしても妊娠中は激しい運動ができなかったり、動くのがおっくうになったり、お腹がすくため食事の量が増えたりと、体重が増加しやすくなりがちです。
なので妊娠中であっても意識して、ウォーキングや体操などの身体に負担がかからない程度の適度な運動を心がけたり、食事量を増やしすぎたり、甘い物などのカロリーの高い物を摂り過ぎないなどのバランスの良い食事や、健康的な生活を心がけましょう。
また元から体重が平均よりも重く肥満よりだという場合も同じく注意が必要になります。
参考記事>>運動をして高齢出産のリスクを抑えよう!高齢出産の体づくり
妊娠性糖尿病に注意する
妊娠性糖尿病とは、もともと糖尿病ではなかったのに妊娠を機に糖尿病になってしまうことをいいます。この場合の理由としては、家族に糖尿病の人がいる方や、高齢での出産の方の程、リスクが高くなっていきます。
もし母体に妊娠性糖尿病の可能性がある場合は、妊娠性糖尿病にかからないことが巨大児の予防に繋がります。
また妊娠性糖尿病は、他の妊娠高血圧症候群などの合併症も起こしやすくなるため十分な注意が必要です。合併症を起こすことで母体への負担だけではなく、胎児への負担もあがり、巨大児だけではなくさまざまな障害や奇形の可能性が高くなってしまいます。
妊娠性糖尿病を予防するための方法は、食事と運動の両方で予防する方法があります。
食事で予防したい場合には、魚などの植物性のたんぱく質や、豆類などを多く摂取することで予防につながります。
運動の場合はウォーキングなどのゆっくりとした無理のない運動などを1日30分以上心がけてみましょう。
両方を取り入れることが一番効果がありますが、やはり人によって無理な場合もあるので、できる方だけやったり、両方を少しずつなど、自分のペースでできる事からはじめましょう。
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また、高齢出産の場合、高齢になってくると体の中のたんぱく質が減少していきがちなため、食事による予防はとても重要で効果が期待できます。
主治医と相談しましょう
少しでも違和感や異常が感じられたり、不安な事がある場合は早めに担当の医師に相談しましょう。
予防も大事ですが、予防だけでは限界があったり、安易な自己判断は時に母体にも胎児にも危険です。しっかりとした診断やアドバイスを受けることにより、自分の現状をしっかり知り適切な予防にも繋がります。
また妊娠中は予想もしていなかった思いがけない病気や症状が発症してしまう場合があるので用心しましょう。
巨大児に治療法はあるのか?
対称性巨大児の場合は特に心配ない場合が多いですが、非対称性巨大児の場合は合併症を引き起こしやすい可能性が高くなってしまうため対処が必要とされます。
低血糖が起きている場合にはブドウ糖の輸血が必要とされたり、呼吸困難を伴う場合には酸素吸入などの処置が行われます。
また、どちらの場合においても巨大児の場合、出産の際に母体にかかる負担が多かったり、産道のサイズの関係から自然分娩が難しい場合があるので、危険を少しでも回避するためにも医師と相談して注意した上で自分が自然分娩を望むのか、帝王切開を選ぶのかを決めなければいけません。
ですがもし巨大児であったとしても、母体の骨盤のサイズが分娩に問題なく、肩甲難産などの心配がないと診断された場合には問題なく自然分娩をすることも可能です。
高齢出産は巨大児に影響する可能性がある
色々な方向から巨大児についてや予防について説明してきましたが、やはり高齢での出産には巨大児が生まれてくる可能性があります。
それは加齢に伴う体内環境の変化に伴い体力の低下からはじまり、衰えていってしまう子宮内の環境であったり、女性ホルモンの減少による体内のたんぱく質の減少であったりと、巨大児が生まれやすいとされるさまざまな状況や病気を引き起こしやすいからです。
特に巨大児に影響しやすいといわれる妊娠性糖尿病や、妊娠高血圧症候群は高齢になるほど発症しやすいといわれています。
なので高齢での出産の場合は、意識して予防を心がけたり、出産のための良い環境作りを行っていくことが大切です。
しかし、気にしすぎても今度はそれがストレスとなり更なる悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
まとめ
高齢での出産は、自然な妊娠もあれば、それまでにたくさんの辛い思いや苦労をしてたどり着いた人もたくさんいます。
高齢出産ならではの苦労や苦悩は大変ですが、せっかく授かった大切な尊い命です。それなのに子供が巨大児になってしまうということは、お母さんにも赤ちゃんにも多大なリスクが伴ってしまい、運が悪い場合には命の危険性まであります。
もちろん巨大児であっても問題なく健康に育ってくれる場合もありますが、もしもの場合の覚悟は必要です。
巨大児はお母さんの努力によって予防することができる事もあるので、せっかくの出産というおめでたいイベントを、悲しい物や辛いものにしないためにもしっかりと予防し、健康的な生活を送りながら問題のない出産に望んで下さい。
そうする事で他のリスクの軽減にもつながり、あなたにとっての出産がよりいっそう素晴らしいものになります。
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