高齢出産に漢方

高齢出産に漢方!体の不調を乗り越えよう~漢方の基礎知識~

妊娠を望んでいる方にとって、体質の改善を望んでいる方は多いものです。また、妊娠中の方では、体調が優れない時に薬を服用したくても、薬がおなかの赤ちゃんに与える影響があるのかどうかなど、副作用も気になってしまうものです。

「漢方薬」は副作用も少なく、女性のからだにも副作用が少なく、効き目も穏やかであるといわれますが、実際はどうなのでしょうか。

そこで今回は、

・漢方とはどういうもの?
・妊娠を望む方や妊娠中の方でも安心して服用できるものはあるの?
・高齢出産ではどのような効果があるの?

といった方に、高齢出産を希望する方と漢方について、気になる問題を詳しく見てみましょう。

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漢方って何?

体調が優れない時や体質の改善を行いたい時に“漢方”がよいといわれますが、“漢方”とは、どのようなものなのでしょうか。

私たちが服用する薬は、大きく分けると“西洋薬”と“漢方薬”に分かれます。5~6世紀頃中国から医学が伝来され、多くの医学や薬の知識が日本に持ち込まれました。

その中には、生薬や漢方処方薬など、さまざまな知識や情報がありましたが、日本の風土や気候、日本人の体質など、日本人に合ったものへと徐々に変化し、日本独自のものへと発展していきました。

その中で漢方薬は、日本の医学の中でも大切に育てられてきた、独自の医療です。つまり“漢方”は、日本に定着していたそれまでの医療と、西洋医学(オランダ医学=蘭方)と区別したもので、日本独自の医療だといえます。

漢方薬と西洋薬は違うもの?

漢方薬は、からだに穏やかな効き目があり優しい薬だといわれますが、西洋薬とは、どのように異なるのでしょうか。

漢方薬はもともと、植物を中心とした天然のものや、動物由来のもの、鉱物などを材料とした自然界に存在するものを組み合わせて配合した生薬です。

漢方では色々な生薬を組み合わせていますので、1つの漢方薬でも、いくつにも作用します。そのために、慢性的な症状や組み合わさった病気の症状にも、効果が期待できるのです。

近年の漢方薬では、生薬を組み合わせたものを煎じて飲むものではなく、煎じたものを乾燥、成分を濃縮させて、顆粒状にした“エキス顆粒製剤”が多く使用されています。

そのために、飲みやすく、持ち運びも楽な上に、長期の保存もできるようになっています。

漢方は、女性のからだにも優しい?

昔から、“女性のからだは冷やさないように”といわれ続けていますが、女性のからだは繊細で、産まれてから思春期、青年期など、一生のうちに大きな変化を遂げます。

それは、年齢による変化だけではなく、妊娠や出産による変化の影響も大きく受けることになります。

漢方薬は、さまざまなからだの不調にも穏やかに効果を発揮しますので、日々忙しく、ストレスの多い社会で生活する女性のからだにも、効果はあると考えられます。

月経の周期など、ホルモンの分泌によっても影響を受けやすい女性のからだですので、日々不調を感じている方は、決して少なくないでしょう。日本における漢方薬は、日本の風土はもちろんのこと、日本人の体質を考慮して、長い年月をかけて合うように配合されています。

漢方薬には、即効性のあるものは少ない反面、自然治癒力を高めるものが多くなっています。それゆえに、漢方薬は安心して服用できる、女性のからだにも優しいものだといえるでしょう。

しかし、漢方薬の中にも、風邪への治療として用いられるものなど、即効性のあるものももちろんあります。さまざまな効果も期待できるものですので、何らかの不調を感じる方は、一度専門の医師に相談してみるのもおすすめです。

漢方薬であっても、気を付けて

漢方薬は、効き目が穏やかでいくら副作用が少ないといっても、もちろん、副作用がまったくないわけではありません

体質によって合わない漢方薬を用いたり、飲み合わせや過剰な量の漢方薬を服用したりしたのでは、思いもよらない副作用など、予期しない症状が表れてしまうこともあります。

いくら漢方薬とはいえども、主治医や専門知識のある方の指示に従って、きちんと服用するようにしましょう。

漢方では、女性の大敵“冷え”も改善

女性のからだには、“冷え”が大敵だといわれています。冷えは、妊娠のしやすさにも影響を及ぼすことがあるとの報告もありますが、冷えることで、血の巡りも悪くなり、肩こりや倦怠感を感じることはもちろんのこと、月経不順にもつながると考えられています。

西洋医学では病気と捉えることの少ない〝冷え“も、漢方薬には対応薬があります。単に“冷え”といっても、人それぞれに違った症状を伴っていることも多いものですので、必ず、専門の医師に相談するようにしましょう。

“気・血・水”

漢方薬は、西洋医学ではなかなか対応することの難しい、月経に伴うさまざまな体調不良や、からだの冷え、むくみなど、未病の段階であっても、それぞれのからだの不調に対応しています。

漢方で用いられる考え方の1つに、「気・血・水」の要素が大切だとされています。

健康維持のためには、「気・血・水」が上手く循環することが大切で、どれかが滞ったりすることで、からだの不調が起こると考えられています。それぞれの役割を見てみましょう。

気(き)

目には見えない、“気持ち”や“気力”などの、生命エネルギーのことです。からだの機能を調整する“自律神経“の働きに近いものと考えられています。

考えられる不調に、頭痛や息苦しさなどの「気滞(きたい)」や「気うつ」、のぼせや動悸などの「気逆(きぎゃく)」、倦怠感や疲労感、だるさなどの「気虚(ききょ)」などがあります。

血(けつ)

全身をめぐる血液のことで、からだの隅々までに栄養を運ぶ役割をしています。

考えられる不調に、月経異常や肩こり、便秘などの「お血(おけつ)」、貧血や血行不良、皮膚の乾燥などの「血虚(けつきょ)」

水(すい)

血液以外のからだの中の水分のことで、主に体液を指しますが、免疫システムや代謝などに深く関わっています。

考えられる不調に、むくみめまい下痢などの「水毒(すいどく)」、「水滞(すいたい)」などがあります。

四診

漢方では、「気・血・水」の他に、体質や抵抗力、体力などの個人的な症状を表わす「証」を合わせて、症状を判断し、薬が処方されます。診断にあたっては、「四診」をおこないます。

「四診」とは、表情や顔色、舌の状態などから判断する「望診(ぼうしん)」、自覚症状や食生活、月経の様子などを尋ねる「問診(もんしん)」、話し方や声の大きさ、痰(たん)や口臭などから診断する「聞診(ぶんしん)」、脈を診たり、腹部を触診したりする「切診(せっしん)」のことです。

高齢出産にも漢方は効果的

年齢が高くなると共に、妊娠しにくいからだになるともいわれています。また、出産後にもあらわれるさまざまな症状にも、漢方薬が効果を発揮するものもあります。

もともと漢方薬は、「自然治癒力を高め、体質改善をおこなうことによって、病気を改善させるもの」という考えの元に処方されています。

妊娠しにくい悩みや妊娠中の冷え、産後の肥立ちの悪い時にも、漢方薬は効果的に服用することができます。主な症状と、それに対する漢方薬は、主治医の指示に従い、正しく服用するようにしましょう。

不妊治療に用いられることの多い漢方薬

女性側の不妊の原因として考えられる主なものには、排卵障害や卵管狭窄(らんかんきょうさく)、子宮内膜症、子宮筋腫などがあげられます。

不妊治療には、妊娠を妨げるような要因と主に、女性ホルモンのバランスの乱れや、極端なやせ過ぎなど、色々な原因を考えた上での治療が必要になってきます。

不妊の原因によっても、処方される漢方薬は異なります。排卵障害や応対機能不全には、西洋医学の立場であっても、原因に応じた漢方薬を処方されることもあります。

それぞれの主な原因と、処方される漢方薬を見てみましょう。

血虚(けつきょ)の場合

不妊の考えられる原因が冷えやストレス、栄養不足など“血”に関する“血虚”の場合には、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「三茸補血丸(さんじょうほけつがん)」、「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」、「加味帰脾湯(かみきひとう)」などが用いられます。

気虚(ききょ)の場合

過剰なダイエットや偏食など、からだのエネルギーそのものの不足や倦怠感、不正出血などの症状がある場合には、「十全大補湯(じゅうぜんたいとうほう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」などが用いられます。

お血(おけつ)の場合

運動不足やからだの冷え、ストレスなど、などによる血流不良、生理不順などの場合には、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「桃核承気湯(とうかくしょうきとう)」などが用いられます。

気滞(きたい)の場合

自律神経のコントロールが上手にできなかったり、ストレスなどにより情緒が不安定になったり、イライラした感じが続く場合、また、乳房やおなかに張りを感じている場合には、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」や「逍遥丸(しょうようがん)」、「香蘇散(こうそさん)」、「紫胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」などが用いられます。

妊娠初期のつわりの症状に用いられることの多い漢方薬

妊娠中(とくに妊娠初期)には、服用できない西洋薬も多くあります。また、妊婦さんの立場から考えても、薬を服用することに、不安を感じる方も多いことでしょう。

妊娠中には、さまざまな症状に応じた漢方薬を処方されることも少なくありません。

むくみやめまいなどの症状には、利水作用のある漢方薬「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょくとう)」や「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」などが用いられます。

出産後の肥立ちに用いられることの多い漢方薬

約10カ月にも及ぶ妊娠期間を無事に過ごし、待望の赤ちゃんを出産、その後、女性のからだは、妊娠中に大きく膨らんだおなかや子宮が小さく戻り、産道などの傷の改善が見られたり、子宮の収縮に伴う後陣痛を感じたり、悪露(おろ)が分泌されたりしながら、徐々に妊娠前の状態に戻って行きます。

産後の肥立ちは1人1人の状況も異なりますが、高齢出産の方は、とくに肥立ちも思うようにはいかず、なかなか体調が戻りにくいという声も聞かれます。そういう方に向けて、漢方薬が処方されることもあります。

悪露がいつまでも続き出てしまう方には、子宮復古不全が考えられますので、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」や「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などが処方されます。

マタニティーブルーなどの、精神的に疲れた症状や体力の消耗が著しい場合には、「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう」などが用いられます。

漢方薬ならば、妊娠期間中にも服用できる?

妊娠期間中は、肉体的に大きな変化を遂げていますが、精神的にも大きく変化しています。

また、体調面からみてみても、免疫力が低下してきますので、疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったりすることもあります。

妊娠期間中に服用した薬の影響は、妊娠の時期や体調などによっても異なりますが、おなかの赤ちゃんの手足など重要な器官の形成が始まる、妊娠4~7週目頃になると、薬による副作用として、奇形の症状が出てしまうなども懸念されます。

市販薬を勝手に服用するようなことはまず行わず、主治医の指示に従いましょう。漢方薬には、たくさんの種類があります。

からだの症状や漢方薬の種類によっては、妊娠中であっても服用することができるものもたくさんあります。また、逆に冷えの改善など、妊娠中に服用することで、体調やおなかの赤ちゃんにとっても、より症状の改善を促してくれる漢方薬もあります。

どちらにしても、薬を服用する剤には、主治医の指示に従い、服用上の注意や使用量をきちんと守った上で、服用するように心がけましょう。

薬に頼らない妊娠生活も大切

妊娠中には免疫力も下がり、体調を崩しやすくなる方も多くいます。妊娠中はもちろんですが、普段の日常生活の中でも体調管理は大切になります。

妊娠期間に限らずに、十分な栄養とバランスのとれた食事を心がけ、睡眠時間の確保など、十分な休息も必要不可欠です。

また、こまめな手洗いとうがいの徹底、そして、人ごみに出かけなければならない時や季節によっては、マスクを着用することでも、風邪や流行性の病気の予防などには効果的です。

なるべく必要以上の薬には頼ることなく、安心した妊娠生活を送りたいものですね。

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